吉田悦花のわん句・公募

第17回「わん句にゃん句」入選作 発表

http://www.geocities.jp/hh_nippa/wanku/happyou.html

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月刊「俳壇」4月号 連載「吉田悦花のわん句にゃん句歳時記」vol.4

次号「俳壇」5月号の「わん句」に、窓烏さまこと吉行和子さまが、句会に出された句をご紹介させていただこうと、とりいそぎ窓烏さまへメールをお送りしました。すると、すぐご返信が! ほんの5、6分で、「あんなのでよければ、光栄です、いろいろ活躍で楽しみにしています」と。早っ!有難いお言葉まで。感激しました。

今月も句会でお目にかかりますのを楽しみにしております。http://homepage3.nifty.com/honamisyoten/top.htm

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第16回「吉田悦花のわん句にゃん句」発表♪

1 2 3 いつもご応募ありがとうございます!次回は11月末締切です。写真は、吉祥寺駅前のビルにある猫カフェにて。http://www.geocities.jp/hh_nippa/wanku/happyou.html

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柿若葉小犬と遊ぶ若夫婦

5/20    佐藤敏子

(かきわかばこいぬとあそぶわかふうふ)

(さとうとしこ)

椎若葉、樫若葉、樟若葉、若葉風、若楓、若葉雨など、初夏のみずみずしさにあふれる季語の中でも「柿若葉」は明るさに満ちている。

やや厚みのある楕円形で、つやつやとした光沢のある萌黄色。陽射しを受けて、あたりをぱっと明るくするように、ひときわ目をひく。雨が降った翌朝、透き通るような「柿若葉」は、触れると産毛の生えた肌のように滑らか。

「柿若葉」「小犬」「若夫婦」いずれも明るく若々しい。柿のカ、若葉のカ、若夫婦のカ、カ音も心地よい。

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迷子犬戻る卯の花くたしかな

5/19    小沢変哲

(まいごいぬもどるうのはなくたしかな)

(おざわへんてつ)

旧暦4月(現在の5月)を卯月という。ユキノシタ科のウツギの花である「卯の花」が咲く頃は、梅雨にはまだ間があるというのに雨が多い。降り続く雨の中、白い「卯の花」が目立つ。

「卯の花くたし」の「くたし」とは「卯の花腐し」のことで、腐らせる意の「くたす」から派生した名詞。「卯の花」を腐らせるほど、しとしとと長く降り続く雨のことで、初夏の季語。

本格的な梅雨に入る前に「迷子犬」が戻ってきた。安堵の胸をなでおろしている様子がうかがえる。

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留守番の犬に吠えられ夏初め

5/18    下津ヱミ子

(るすばんのいぬにほえられなつはじめ)

(しもつえみこ)

入梅前の新緑の美しい時期、吹く風も心地良く感じる。晩春のもの憂い感じから脱し、あたりは溌剌とした生命力に溢れている。

「留守」宅を守るため、盛んに「吠え」る犬。「吠えられ」た作者は、驚きながらも頼もしい犬に共感しているような心情が感じられる。「夏初め」の季語が効果的。

「夏初め」は、初夏(しょか)、首夏(しゅか)、孟夏(そうか)のこと。首と孟は初めの意で、孟夏・首夏は陰暦4月の異称。「庭下駄に足のせ初夏の縁に  星野立子」も「初夏」の句。

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踏切に犬と目が会ふ薄暑かな

5/17    井上雅文

(ふみきりにいぬとめがあうはくしょかな)

(いのうえまさふみ)

甲高い音とともに、黄色と黒の縞模様の遮断機が下りてくる様子はどこかなつかしい。電車が通過するのを辛抱強く待つ犬と「目が会」った。

私の周囲では「踏切」を目にする機会はほとんどない。しかし、「開かずの踏切」など、まだ多くの「踏切」が存在し、交通渋滞、市街地の分断、人身事故などの問題も生じている。

やや暑さを覚えるようになった初夏の頃を「薄暑」という。俳句ならではの美しい言葉。少し歩くと汗ばむような感じで、服装も軽快になる。

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緑陰やわが名刻める犬の首輪

5/16    滝 春一

(りょくいんやわがなきざめるいぬのくびわ)
(たきしゅんいち)

季語は「緑陰」で夏。青葉がつくる、緑したたる木陰。木陰というと暗い感じだが、「緑陰」の語感はあくまで明るい。日差しを避け、犬とともに「緑陰」に憩っている。

その「犬の首輪」には、飼い主である作者の「名」が刻まれている。そのことが、犬に対する愛情を示すとともに、爽やかな緑の香に包まれた犬の表情も浮かぶ。

俳句誌「暖流」を主宰した滝春一は、「かなかなや師弟の道も恋に似る」「友の家に来てうたたねす花石榴」「あの世へも顔出しにゆく大昼寝」といった句でも知られる。

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「わん句にゃん句」発表

「第10回わん句にゃん句」優秀作品 発表しました
第11回(7月31日締切)ただいま大募集中!
最優秀賞の方には素敵なプレゼントがあります
たくさんのご応募 お待ちしております
(サイトのアドレス変更のため、お気に入りに新規登録お願いいたします)

http://www.geocities.jp/hh_nippa/wanku/index.html

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芝刈つて犬には歩きにくき庭

5/15    稲畑汀子

(しばかっていぬにはあるきにくきにわ)

(いなはたていこ)

作者は、1931年神奈川県生まれ。高浜年尾の二女。1897年に愛媛県松山で創刊された俳誌「ホトトギス」発行人、高浜虚子の孫にあたる。

77年に父が倒れると「ホトトギス」雑詠選者を代行。同年、父の死去により主宰を継承し、日本最大の俳句集団を率いてこられた。82年より朝日俳壇選者。2000年に開館した(財)虚子記念文学館理事長。日本伝統俳句協会会長。

ところで、汀子という名は虚子が名付けたらしいが、「汀」は、中村汀女からきているのかしら?

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