October 2008
そば処こんごう庵 神田
すでに、もう2週間も体調を崩したまま、風邪なのか、すでに花粉症なのかわからないような症状で、鼻声で鼻水をすすりつつ(情けない。。。)仕事をしています。薬も飲んで、睡眠もとるようにしているのですが。
このところ、今年イチバンかというくらい、半端じゃないくらい忙しいのも、なかなか完治しない原因なのであろうか。もーろーとした頭で、こなしているものだから、効率が悪いというのもありますが。とにかく私的には、かなりフル回転の日々が続いております(泣)。
そんなところへ、あたたかいメールをいただくと、ほっとします。しかも、意外な方から。なんと、窓烏さんこと吉行和子さま。ニューヨークでお芝居のはずでは! 帰国は来月とうかがっていましたから、アメリカからのメールです。うれしいですね。すぐご返信しました。
第7回ソバリエサロンで句会「蕎麦で一献、そして一句」
お集まりいただいた皆様、お疲れさまでした。「俳句にチャレンジ!」ということで1時間ほどお話させていただきました。実際にみんなで句会をやってみたいというお申し出もいただくなど、手ごたえは上々。。。
●言葉を「五七五」にあてはめてみる
●言葉を切って余韻を作る
●簡潔な表現を心がける
●一句にひとつの季語を入れる
●モノをよく見る、そして一句
●蕎麦屋で好きな蕎麦を手繰りながら一句!
●秋10月の主な季語
上下に離れ離れの秋刀魚かな 俳蘭人
金木犀あの日の思いよみがえる 万莉
久しぶり話尽きないそば仲間 英樹
月一度知恵を持ち寄るソバサロン とみ子
晩秋の四谷に集うそば談義 英男
星月夜待ちて湯舟の裸身かな 利秋
俳句の美のぞいた気分秋の雨 正和
街路樹の落葉とじゃれるフレンチブル有三
虫多き蕎麦の豊作夢に見る 知人
秋陽浴びのびのび過ごせ夜盗虫 賢
宗納や十六夜にほふ珠の蕎麦 あんころりん
新そばや心新たに打つ構え 貞則
肌寒や肩を寄せ合うソバサロン 島兎
煙り立ち猫のよろこぶ焼秋刀魚 泰彦
鵙のこえ蕎麦打つ腕力あり 孝志
獅子唐をかじってみれば唐辛子 星生
第三回中央公論文芸賞 贈呈式・祝賀会
パレスホテルのローズルームにて。われわれ点々句会のお仲間は、『荒地の恋』で受賞されたねじめ正一氏の応援に駆けつけました。
谷崎潤一郎賞は『東京島』の桐野夏生氏。それぞれの賞の選考委員長の渡辺淳一氏と筒井康隆氏のご挨拶に続いて、おふたりも壇上でスピーチ。祝賀会では、いろいろな作家の方を遠くからちら見。選考委員の林真理子氏、川上弘美氏はじめ、小池真理子氏など、女流作家の姿も。以前、評論家の井家上隆幸氏の出版記念バーティ(帝国ホテル)にうかがったときも、作家の密度がとても高かった気がします。
感激したのは、点々句会の前身の句会のメンバーさんで、作家の内田春菊氏にお会いできたこと。お子さんとパートナー、スタッフの方たちに囲まれ、あでやかなお着物姿。富士真奈美氏も「また句会にいらっしゃい」とお声をかけていらっしゃいました。
2次会は有楽町の近くの詩人が集まるお店へ。前、句会の2次会でねじめ氏にお連れいただいたところでした。各文芸誌の担当編集者がたくさん集まっていらっしゃいました。吉行和子氏も駆けつけられました。ねじめ様、今後、益々のご健筆お祈りしております。
第7回「蕎麦屋de819」in 駒込「手打ちそば 玉江」
木の実独楽ぶつかり合うも一度だけ 宗雄
団栗の持ちきれぬ手にまたひとつ 陽一
茸狩ふと振り返る里景色 祺郎
星目指すわたしは秋の馬となり 薫
魂魄の群れるがごとし曼珠沙華 下松
夕暮れにどんぐり唄う中央線 啓華
一刷毛の白を眉間に秋の馬 悦花
炎天寺 「一茶まつり 全国小中学校俳句大会」予選
足立区竹ノ塚の炎天寺へ。ご住職の吉野秀彦さんは俳人でもあり、「豆の木」の句会でごいっしょしたこともあります。そうしたご縁で、毎年、11月23日に開催されている「一茶まつり 全国小中学校俳句大会」の10万句を超える応募作の選句に参加させていただきました。
老朽化した本堂は建替え中ということで、庫裏の2階の座敷にて作業。秀彦さまと母堂のほか、全国から見えたベテラン選者のみなさま(4人)は1週間ほどかけて、毎日、1句1句丹念に目を通されています。ほんとうにお疲れさまです。
私は、ほんの4時間ほどの間でしたけれど、数千句に目を通させていただきました。担当した地域は、大阪と千葉の学校。盲学校に通うお子さんの句も。地域や学校によっても作品の傾向なども異なります。もっと拝見したいと思いましたが、時間切れ。来年は、もう少し時間をつくって、じっくり向き合えたらと思ったことでした。貴重なひととき、ありがとうございます。
学士会館で「博士号」用写真の撮影
川柳会へ「われもこう小さじ二分の一の恋」
先日、「蕎麦屋de819」でお世話になっておりますソバリエの前島さまのお誘いで、日本橋のペントハウスで毎月開かれている川柳会に参加しました。
俳句をはじめてまもなくの頃、「同じ五七五だから詠めるでしょ」と先輩編集者に誘われて、中野で行われていた川柳会に、数年前まで出席していました。川柳は、それ以来ですから、実に久しぶり。
今回、前島さまと、歌人のTさまも出席されているということもあり、初めての川柳会にお邪魔しました。欠席投句を含めて10人。お題は「一(はじめ)」。投句は3句。
悦楽の悦の一文字小鳥来る
と自らの名を読み込んでみました。川柳作家のやすみりえさんの選に次の2句が入りました。
われもこう小さじ二分の一の恋 (天)
一杯の水をください天の川 (地)
天をいただいた「われもこう」の句は、短冊に記して戴きました。
当日の様子は川柳会のブログをご覧ください。また、私と同様、今回、初めて参加された映画監督の山崎達璽さんもブログに記載されています。
「劇団娯楽天国」旗揚げ20周年記念公演 お祝いメッセージ
このたび「博士号」を賜ることになり、それに関連したもろもろに数日費やしました。合間に吟行や句会、打ち合わせ、インタビュー(2時間半!)も受けました。
出張先の長野へ、今年末に刊行予定の文庫の校正ゲラのぶあつい束(重っ!)を持って旅立ったものの、チェックする時間的余裕はまったくなし。手付かずのまま、持ち帰ってきました。とほほ。
「劇団娯楽天国」の座長の小倉さまより、11月に開催される20周年記念公演「ごはんですよ!」のパンフレットに掲載する文章をご依頼されました。出発前にメールにて、お祝いメッセージを送信。おめでとうございます!
根津「鷹匠」
小倉アイスで知られる甘味処「芋甚」の看板を見ながら、さらに奥へ進んで角を折れる。さらに続く下町の町並み。家と家との間に、控えめな門を構えているところがある。ここが「鷹匠」。奥に進んで戸を開くと、思いのほか広い、モダンな和の空間が目の前に広がります。右手に大きな打ち場。杉のムク板と漆喰壁、天井の高い、ギャラリーのような店内。奥に客席。たたきからほとんど段差のない板の間へ靴を脱いで、低めの木のテーブル席の前に座ります。和紙の間接照明。簡潔できりりとした、何とも不思議な解放感。なにより女将が打つ蕎麦は、繊細で美味しい。谷中散策の折に、気軽に利用できる蕎麦屋さん。営業時間も不思議で、「午前7:30~9:30。午後12:00~18:00」とある。「せいろ」(二八・900円)の蕎麦は、丁寧に切りそろえられ、硬すぎず柔らかすぎず、ほんのりと蕎麦の甘い香り。汁は鰹の香り。薬味は大根おろしと葱。今度はぜひ、もちもちの食感だという深山(生粉の太打ち)をいただきたいなあ。最初の蕎麦茶に続いて、蕎麦湯は熱々でさらりとしたナチュラルなもの。厨房から出て挨拶してくださった女将さんもたおやか。くつろげるお店だ。
講座「私の雑学的人生」&神田雑学大学博士号 学位記授与式
●10月31日 午後6時~8時
NPO神田雑学大学 No430講座
「犬・蕎麦・俳句 私の雑学的人生」
雑誌に好評連載中の「ニッポンの犬探訪記」で各地の犬を訪ね歩き、土地の蕎麦を味わい、俳句を詠む。月刊俳句誌編集長として5年。そこから見えてくる「雑学的人生」とは?
会場 メトロ九段下駅 6番出口 九段生涯学習館4階第一学習室
参加費 無料
共催 千代田図書館
続いて19:45~20:45
神田雑学大学雑学博士 学位記授与式 及び祝賀パーティ
雑学博士・吉田 悦子
会場: 九段下 ジョナサン(九段生涯学習会館より飯田橋方面へ徒歩3分)
「蕎麦屋de819 蕎麦で一献、そして一句」
●10月26日 午後6時~8時
第7回ソバリエ倶楽部サロン講座
「蕎麦屋de819 蕎麦で一献、そして一句」吉田悦花
会場 カフェドリバネス
メトロ丸の内線 四谷三丁目 1蕃または2番出口、「錦松梅」を過ぎて、立ち食いそば屋「小諸」3階 http://www.leaveanest.com/cafe/information.html
東京都新宿区四谷3-6 アスナロビル3F ℡03-6313-4105
参加費 2ドリンク、おつまみ 2500円+カンパ
9月の句会より
船堀・「炎環」本部句会、四谷・辻の会、四谷三丁目・環の会、市川・千葉句会、神楽坂句会、早稲田・点々句会と6ヵ所の句会に出席。
新宿やお茶の水などで毎月行っている句会は、予定が重なって出席できませんでした。
9月の点々句会は13人(欠席投句2人)が出席。吉行和子さん、冨士眞奈美さん、水野真紀さんの三女優もお顔を見せてくださいました。席題は「子規忌、夜食、松虫、引退」。
きつぱりと引退宣言良夜かな 吉田悦花
2次会は、高田馬場駅前の「酒絡」に9名。ねじめ正一さんの中公文芸賞受賞の前祝をしました。贈呈式は、10月17日、パレスホテルにて。
第18回フィールドワーク「築地かいわい 蕎麦散歩」 新そば編
「築地 布恒更科」「信州更科蕎麦処 さらしなの里」という、更科の老舗の流れを継ぐ2店にご案内。「布恒更科」の9月の変わりそばは栗切です。 「さらしなの里」では「じゅん菜そば」をいただきました。
今回は、雑誌の取材記者の方も同行されました。ご協力ありがとうございます。
これから秋の深まりとともに、本格的な新蕎麦の季節です。こころもからだもリフレッシュする「蕎麦散歩」をごいっしょに楽しみましょう。
9月に読んだ本
『タテジマ飼育のネコはヨコジマが見えない』(高木雅行・ソフトバンククリエイティブ)
『万葉花』(岡田憲佳写真・矢富巌夫文)
『昆虫の不思議』(三枝博幸監修 伊沢尚・ナツメ社)
『つめた貝』(長嶺千晶句集・ふらんす堂)
『季語集』(坪内稔典・岩波新書)
『花と植物おもしろ雑学王』(河出書房新社・夢文庫)
『雪浄土』(照井翠句集・角川書店)
『これでナットク!植物の謎』(日本植物生理学会編・講談社ブルーバックス)
『ツキを呼ぶ「神社・仏閣」徹底ガイド』(戸部民夫・PHP文庫)
『江戸散歩・東京散歩』(成美堂出版)
『眼の探索』(辺見庸・角川文庫)
『死刑囚からの恋うた』(山崎百合子・草思社)
『そして死刑は執行された』(合田士郎・恒友出版)
9月に観た映画より
「トレーニングデイ」(2001・アメリカ)
「王子と踊り子」(1957・アメリカ マリリン・モンロー)
「ダーティーハリー」(1971・アメリカ クリント・イーストウッド)
「ダイヤルM」(1998・アメリカ マイケル・ダグラス)
「座頭市物語」(1963・日本 シリーズ第1作)
「純」(1980・日本 軍艦島が印象的)
「ニュー・ジャック・シティ」(1991・アメリカ)
「猛吹雪の死闘」(1959・日本)
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