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2008.04.26

みづいろ   吉田 悦花

うららかな雲ひきよせし象の鼻    

三月や弾力のある薔薇の棘      

太陽へとんがつてゐるチューリップ  

春愁ひ鳴ると思ふと時計鳴る     

親展の文くる今朝のさくらかな    

満開の花しろくなり甘くなり     

花冷えや携帯電話鳴る刹那      

さくらさくら闇より闇へ橋わたし   

フルコースの食器真白き四月かな   

竹箸の交差のかろし春の潮      

かくれんぼ横丁春の火事見舞ひ    

矢車の音の明るし神楽坂       

鶏の皮かりかり炒め立夏かな     

神域の泉羽毛のひとつ浮き      

骨片のごとく浴びをり瀧しぶき    

みづいろの水着もつとも濡れてをり  

とりあへず玉葱ありぬ雨催      

ポリエステル一〇〇パーセント水中花 

昼寝覚め物干竿の鳴つてゐる     

水中花みづにをひれのついてをり  

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