ここ掘れワンワン掘つても掘つても砂 砂 砂
4/28 津田清子
(ここほれわんわんほってもほってもすなすなすな)
(つだきよこ)
花咲爺さんといえば「ここ掘れワンワン」。裏の畑でポチが吠えた。そこを掘ると小判がざくざく、のはずが、意地悪爺さんが掘ったところ‥‥「砂 砂 砂」。
なぜか、不条理の世界を砂に託して描いた『砂の女』(安部公房)を思い出した。
「千里飛びきて白鳥の争へる」「ホントニ死ヌトキハデンワヲカケマセン」「金魚死なせし透明の金魚鉢」「すきとほる滝壺すぐに死ねさうなり」「曼珠沙華真赤な嘘の形して」など、自在な句。大正9年奈良生まれ。蛇笏賞受賞。
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