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December 2006

年用意

車で数分のショッピングモールへ。今年最後の買い出し。蛸、葱、伊達巻、蒲鉾、お正月用のお花、電球などを購入。また、日頃お世話になっている方へ「久保田」等の日本酒を宅配手配。

本年もあと数時間となりました。「俳句ファクトリー」を訪れてくださるみなさま、1年間お世話になりました。新年もよろしくお願いいたします。

年用意靄あたたかき日なりけり  久保田万太郎

(悦花歳時記)

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一陽来復御守

冬至に東京・新宿区西早稲田にある穴八幡神社でいただいた御守です。冬至・大晦日・節分、この3日間のうち、都合のよい日の夜中の12時に、恵方亥子の方に向け、反対側(南)の柱か壁の高いところにおまつりするのだそうです。いったんおまつりしたら、1年間そのまま動かしません。新しい年も心身ともに健やかに過ごせますように、、、

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時折は我も犬かと去年今年

12/31      

伊藤めだか

(ときおりはわれもいぬかとこぞことし)

(いとうめだか)

「去年今年」は新年の季語。「去年今年貫く棒の如きもの」という高浜虚子の句がよく知られている。時の流れは「去年」から「今年」へ、滔々と途切れることなく続く。新しい年へと続く流れを「棒の如きもの」と、1本の芯のように貫かれる不思議さを表現した。

「時折は我も犬かと」思う、それほどまでに犬を愛し、一心同体だと思っている作者。私は共感を覚える。歳月が経ち、世の中が変わっても、変わることのない愛情、貫き通すものを持てたらいいなあ。

(わん句カレンダー)

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and/or 忘年会

イラストレーター、デザイナー、画家、歌手・女優、陶芸家など、さまざまな分野のクリエイターのみなさんが一同に会し、個性的な作品を持ち寄って、毎年1冊の本を創り上げる。今年も「and/or」第6号が配本されました。私は、イラストレーター・楢喜八さんのご紹介で、俳句を寄稿させて戴いた第5号に初参加。

喜八さんはじめ、藤田三保子さんや山岡康子さんといった旧知の方もおられこともあり、気軽に参加させていただきました。が、知れば知るほど、お1人おひとり、大変な実力者揃いといいますか、素晴らしい作家の方ばかり。

今年は作品こそ提出していないものの、プロデューサー・小野寺さんにお声をかけていただき、忘年会のみ参加させていただきました。分野は異なっても、先輩方のお話やご活躍のご様子は、とても興味深く、楽しく、そして励みになります。なかには、ミクシィでも繋がることができた方も。

忘年会のビンゴゲームでは、山梨在住の村岡修至・由梨ご夫妻の陶芸作品(花器・小皿)をいただきました。これは、ハズレなしの大判振る舞い! 毛見久雄さんからは、独創的な猪のイラストによるカレンダーも。

2次会は、昨年同様、四谷三丁目の辻下浩二さんのアトリエにお邪魔。お手料理を楽しみながら、毎日広告大賞受賞者である辻下さんのサクセスストーリーをうかがうなど盛りだくさん。人形の写真は、アトリエに飾られていたもの。辻下さんによる美しい彩色がほどこされていました。

楽しいひととき、ありがとうございました。

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犬好きが犬を値踏みの年の暮

12/30       

壬生雅穂

(いぬずきがいぬをねぶみのとしのくれ)

(みぶまさお)

値踏み」とは、値段を見積もってつけること。しかし、物事の価値を独自の基準で「この程度だ、これ以上の価値はない」と、勝手に断じているような傲慢さも感じる。

慌しい「年の暮」にもかかわらず、ペットショップに並んでいる犬の姿に見入ってしまうほどの「犬好き」。でも、ある瞬間、自分が「犬を値踏み」していることに気づく。

してはならないことをしているようで、だが、それが哀しくも皮肉な現実なのだ。そう突きつけられている気がしてせつない。

(わん句カレンダー)

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芭蕉庵~ぼるが~思い出横丁

今年最後の句会は芭蕉庵にて。句会の前に、エンジンさんことねじめ正一さんより「ねじめ民具店」のお正月飾り(鶴亀の水引)、野ざらしさんこと野末陳平さんより浅草「亀十」のどら焼き、元・庵主の熊十さんこと大場鬼奴多さんより京都の小松華功さんによる干支(猪)の小皿、阿泡さんこと水野真紀さんより郷土菓子など、いろいろ頂戴しました。ありがとうございます!

いつもより早めに句会を終わらせて、二次会はねじめさんのご希望で、みなさんと新宿・ぼるがへ。ここは、俳人であったねじめさんのお父様が通われていた思い出深いお店。満席でしたが、なんとか詰めていただいて1階の「定席」に納まりました(12月になって、私がこの席に座るのは3回目?)。

名物の串焼きをつまみながらお喋り。明朝の「ハナマル」のテレビ収録で、午前7時にはスタジオ入りしなければならないという水野さんも遅くまでおつきあいくださり、ひときわ華やかで楽しいひとときでした。

三次会は、熊十さんの弟さんがなさっているお店を訪ねて、駅前の思い出横丁へ。こちらも大変なにぎわい。来年の句会の会場などについて、しばし議論となりました。今年もお世話になりました。一同、新年に向け、熱い思いを秘めて(?)散会。

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十二月枯土の家に盲導犬

12/29      攝津幸彦

(じゅうにがつねんどのいえにもうどうけん)

(せっつゆきひこ)

暖冬のためか、「十二月」にしてはあたたかな日が続いている。まだロングコートが必要ないほど。銀杏などの木の葉も落ちきっていない。

1年の最終の月である「十二月」は、師走ともいう。極月、春待月、梅初月などの異称も。年が詰まってくると、日に日に気忙しさが加わってくる。

しかし、子供がこねて作った「粘土の家」だろうか、それを見つめる作者のまなざしは穏やか。家族の一員として家の中に佇む「盲導犬」の姿まで、ズームインしたのがよい。

(わん句カレンダー)

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いただきもの 日本酒「開運」

秋田りんご、静岡みかん、北海道数の子、そして「開運」という、なんともめでたい静岡の日本酒。私はなぜか、お酒をいただくことが多い。イケルクチだと思われているのかな。いずれにしろ、お心遣い有り難く頂戴いたします。

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大年のペットショップの白き犬

12/28        太田一貴

(おおとしのぺっとしょっぷのしろきいぬ)

(おおたかずたか)

「大年」は、1年を締めくくる最後の日。「大晦日」とも。年末商戦で盛り上がる時期、「ペットショップ」も例外ではない。たくさんの買い物客でにぎわっている。透明の展示ケースに入れられた仔犬の中でも、白い犬がなんだかとても気になる。

ところで、知人が「ペットショップ」に長くいる犬が気になり、「あのコ、このまま売れなかったらどうするの?」と聞いたところ、「売れなくてもいろいろ使い道はあります」と言われ、「格安」の価格で引き取ったという。

(わん句カレンダー)

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編集部忘年会

S編集部主催の忘年会が新宿で行われました。「気分次第で何年かに1回開催される会なので、とにかく来なさい!」というご案内をいただき、うかがいました。編集者はじめ、ライターやカメラマンの方など約20名が参加。

吉例のくじ引きで2等が当たりました。実は、前回の忘年会では、変なVHDが当たってしまい、「どお~しよ~」と思っていましたら、お隣の男性が「賞品を交換しましょう」と申し出てくださり、「目枕」をゲット。これは今も愛用しています。なので、実はひそかに今年も何か当たったらいいなあ、と期待していたのです。

2等は、チョコレート詰め合わせ&リフレッシュ・ウォーター&わんこストラップ&美容整体無料チケット(六本木店)でした。いろいろ愉しませていただき、ありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします。

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もしかして雪女かも犬吠ゆる

12/27        北川キヨ子

(もしかしてゆきおんなかもいぬほゆる)

(きたがわきよこ)

「雪女」は、雪女郎(ゆきじょろう)ともいい、冬の季語。長い間、深い雪に閉ざされる暮らしの中で、圧倒的な自然への畏怖や幻想などが煮詰り、形象化されたのが、「雪女」だったのではないか。西洋でいえば、雪の精かな? 

雪深い土地に暮らしていれば、ちょっとした夜の影や物音に、「もしかして雪女かも」と感じるのかもしれない。

何だかよくわからないけれど不気味なものに対して敏感に反応し、「吠ゆる」犬。軽妙で親しみのある、現代版「雪女」句。

(わん句カレンダー)

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いただきもの 小布施「栗鹿ノ子」

長野県小布施町の「栗鹿ノ子」。栗と砂糖だけで練り上げた、なめらかで上品な甘さ。大きな栗が丸ごと、たくさん入っています。私は甘党、とくに餡ものが大好きなのですが、この「栗鹿ノ子」も、さっそくお気に入りに加えました。

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エスカレーターの盲導犬やクリスマス

12/26        細川和子

(えすかれーたーのもうどうけんやくりすます)

(ほそかわかずこ)

最寄り駅の近くに視覚の不自由な方の施設があるようで、ときどき盲導犬を連れた方を見かける。ある調査によると、盲導犬との生活を希望する1万人に対して、盲導犬の数はまだ800頭に過ぎないという。

犬はもともと、金属音や動くものが苦手な場合が多い。訓練でも、「エスカレーター」に拒否反応を示し、なかなか乗れないこともあるとか。そうしたことを1つひとつ克服し、人混みでも落ち着いて行動できる集中力や判断力を磨き、人間を導く姿に感嘆する。

(わん句カレンダー)

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中国料理 南園

新宿・京王プラザホテル2階のレストラン階にある香港風広東料理のお店です。広々とした店内の中央には銀色に輝く噴水があります。その名のとおり南国のリゾート地を思わせるような、洗練された雰囲気。4人で円卓を囲み、9年ものという紹興酒を味わいました。スタッフのサービスもスマートです。ゆったり過ごしました。061215_1 061215_2

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犬の屍を犬がはこびてクリスマス

12/25        寺山修司

(いぬのかばねをいぬがはこびてくりすます)

(てらやましゅうじ)

雪道をゆく犬橇。「犬の屍を犬がはこ」んでいる、という。「クリスマス」であるだけに、聖と俗、光と影といったことを思わせる。淡々と過ぎる犬橇を見送りながら、痛ましい思いが迫る。

第一句集『花粉航海』で、修司は、「十五歳から十八歳までの三年間、私は俳句少年であり、他のどんな文学形式よりも十七音の俳句に熱中していた」と書いている。内部に錯綜する複雑な想いを表現するため、散文でも短歌でもなく、十七音の形式を探り当てていたことは興味深い。

(わん句カレンダー)

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やっぱり、クリスマスケーキ

人工滝見詰めて聖夜の酔さます  中村和弘

(悦花歳時記)

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犬に眉生まれて来たるクリスマス

12/24        岡田由季

(いぬにまゆうまれてきたるくりすます)

(おかだゆき)

仔犬から成犬になろうかという毛が生え変わる頃、知り合いの柴犬が、突然、眉毛犬になった。生後7ヶ月から眉毛が現れはじめ、ハンバーガーメーカーのМのマークによく似た眉毛ができてしまった。

散歩に行くと「あら、眉描いてるの?」。知り合いは、「コントに出てくるマヌケな泥棒みたい」と笑いながらも、実は真剣に心配していた。やがて自然に眉毛は薄くなり、МからVに変化した。

「犬に眉生まれて来たる」は何か尊いもののようで、神秘的な気がする。

(わん句カレンダー)

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万年青

うちの庭の片隅の万年青(オモト)に大きな赤い実がついています。ユリ科多年草。本州中部以南の山地の樹下などに自生した日本独特の園芸植物で、多くの品種があります。葉は長さ30~50センチと長く、その間に実が成ります。金柑の実もかなり大きく、熟してきました。

(悦花歳時記)

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橇の犬息そろふとき林過ぐ

12/23       澤田緑生

(そりのいぬいきそろうときはやしすぐ)

(さわだりょくせい)

犬橇ではなく「橇の犬」。何頭曳きかわからないけれど、「橇の犬」1頭1頭にまなざしを向けている。さらに「息そろふとき」と、「息」を合わせる犬に集中しているところに好感を持つ。犬の曳く「橇」が銀世界を滑るように、一気呵成に「林」を駆け抜ける様子が目に浮かぶようだ。

映像が流れるように、淡々と過不足なく描いている。それだけに、黙々と走り続ける「橇の犬」の熱い息遣いが伝わって、なにやらぐっと想いがこみあげてくるのは私だけであろうか。

(わん句カレンダー)

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犬の眼に冬至の赤い日が二つ

12/22        川崎展宏

(いぬのめにとうじのあかいひがふたつ)

(かわさきてんこう)

「犬の眼に」映る「冬至」の夕陽。いまごろの夕陽は赤々と燃えるようだ。

「赤い日」を映す「二つ」の眼は、こちらの心の底を見透かすような、哲学者のまなざしを思わせるときがある。

日が落ちるとぐっと気温が下がり、あらためて寒さを実感する。犬は、風や土や木々の匂いなどで季節の移り変わりをいち早く感じているのだろう。

「冬至の赤い日」を見つめる犬は、本格的な冬の到来と、やがて訪れる新しい年の匂いも敏感に感じとっているのかもしれない。

(わん句カレンダー)

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眠女さんこと岸田今日子さん

年末、青島幸男さん、岸田今日子さんと訃報が続きます。岸田さんは、テレビドラマ「傷だらけの天使」で知り、映画「砂の女」も観ました。さらに「ムーミン」の声や「大奥」のナレーションなどのお仕事も知って、独特の世界を持っている方だなあと思っていました。岸田国士が父親と知ったのは、かなり経ってからだったかもしれません。

「眠女」という俳号で、俳句もつくっておれたそうですね。句会でご一緒している富士眞奈美さんや吉行和子さんから、岸田さんの話題をうかがうこともありました。3人の舞台のご案内もいただいたこともありますが、とうとう拝見できなかったのが残念です。

数年前、乃木坂だったと思いますが、地下鉄の階段を上がって地上に出るあたりで、岸田さんとすれ違ったことがあります。たおやかな存在感あふれる姿に、思わず「岸田さんでいらっしゃいますか?」とお声をかけていました。やさしくほほえみながら、ゆっくりとうなずかれました。合掌。

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今日の晩ごはん

いただきものの自然薯のとろろ汁と、野菜いっぱいのポトフ(のようなもの)。やはり、忘年会などが続くこの時期、あっさり、しかし滋味豊かなとろろごはんが胃にやさしい。野菜も大好きなので、もりもり食べる。

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闇汁へゆくにも犬を抱いてゆく

12/21        田中裕明

(やみじるへゆくにもいぬをだいてゆく)

(たなかひろあき)

061213_ 縁あって主宰の中塚唯人さんより、自由律俳句誌「海紅(かいこう)」(今月で1032号!)を毎月ご恵送いただいて、もう何年になるだろう。

海紅社では、初代・一碧楼の忌日を記念して闇汁句会を行っているそうだ。「闇汁」とは闇鍋のこと。部屋の一角に茶会用の炉が切ってあり、炭が焚かれ、そこに大鍋を据える。

当初は、いろいろな食材が持ち込まれ、ほんとうに何が入っているかわからない鍋で、会員が編んだ小さな草鞋が入っていたこともあったという。

(わん句カレンダー)

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坪内稔典さんより

「船団」(季刊・71号)を代表の坪内稔典さんよりご恵送いただきました。まず、目次で度肝を抜かれる。「特集 兜太はどうだ!?」。「どうだ」ってどうよ? 座談会「兜太の魅力」や、「兜太体験」を述べる頁も。ちなみに、次号は「特集 ザ・団塊」。「団塊世代は俳句に何をもたらしたか。俳句をどのように変えてゆくのか」がテーマのようです。

坪内さんには、先月、東京で行われた「俳書展」の会場で、初めてお目にかかりました。私は勝手に、ネンテンさんなどとお呼びしていたのですが、おなじみのカバの句が、短冊はもちろん、屏風に並んでいるのを見て、ますます親近感を持ちました。会場で、「季語集」と「俳人漱石」(モチロン、サイン入)も入手。

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山眠る空輸され来し仔犬かな

12/20        滝勧進帳

(やまねむるくうゆされきしこいぬかな)

(たきかんじんちょう)

山の木々が枯れ、どっしりと深い眠りにおちたように感じられる冬の山を「山眠る」という。風雪に耐え、じっと春を待つ冬の山は、つまり眠る山というわけだ。

春は「山笑う」、夏は「山滴る」、秋は「山粧う」。遠くそびえる山が、急に親しみを持って感じられる。

冬の山をいくつも越えて「空輸され」てきた「仔犬」。遠い国から来たのかもしれない。「山眠る」その上を、バスケットの中ですやすや眠る「仔犬」が飛んでくるようなファンタジックなイメージも。

(わん句カレンダー)

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ミニシクラメンだったはずが

たしか今年の2月、雪の降る寒い日に立ち寄った駅前のお花屋さんで、オマケにいただいた鉢植えのミニシクラメン。ずいぶん長い間花を咲かせて愉しせてくれました。

その後、どうなったかというと、今では見違えるほど葉も大きく成長。鉢を植え替えて、のびのび育ったためでしょう。とても「ミニ」とは思えなくなりました。葉を左右に分けてよく見ると、花芽をたくさんつけています。またたくさん花を咲かせてくれそう。

(悦花歳時記)

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飼ひ犬を甘つたらかす火燵かな

12/19       相島虚吼

(かいいぬをあまったらかすこたつかな)

(あいじまきょこう)

「火燵」は、炭火や電気の熱源をやぐらで覆い、布団をかけて下半身を入れて暖をとる、日本独特の暖房具

掘り「火燵」の火を囲んでいた頃は、部屋全体を暖めるヒーターが発達した現代とは異なり、時間がゆっくり流れていたのだろうなあ。

飼ひ犬」も、1度「火燵」の暖かさを知ってしまったら、なかなか抜け出せなくなるだろう。「甘つたらかす」という表現が、「しようがないなあ」と苦笑しつつも、「まっ、いいか」と許しているようで、滑稽味がある。

(わん句カレンダー)

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世界一小ちゃい?!ミニ絵画展

今日から、東京駅八重洲地下街中1号の「ギャラリー八重洲」 (電話03-3278-0623)で開催されます。 12/18(月)~25(月)am10:00~pm8:00(最終日pm4:30) 。月刊俳句誌「炎環」の表紙を2年余りにわたり、毎号描いてくださっております楢喜八さんも参加されていらっしゃいます。 20点ほど出品されているそうです(写真は新年号)。

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ふりむいて犬の去りゆく冬の濱

12/17     高島 茂

(ふりむいていぬのさりゆくふゆのはま)

(たかしましげる)

誰もいない「冬の濱」。冷たい風に頬を撫でられながら、ひとり波打ち際を歩いている。水平線の向こうには、船影がぼんやりかすんでいる。寄せる波だけが騒いでいる。

ふと、犬を連れた人影がひとつ、遠くに見えた。ゆっくりこちらに近づいてくる。

静かにすれ違ったあと、犬がふりむいた。「ふりむいて犬の去りゆく」に、犬との一瞬の交歓が表現されている。両者の気持ちなど、いろいろ連想してしまうのは、「冬の濱」という季語のせいであろうか。

(わん句カレンダー)

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日本酒道連盟 お酒の勉強会

江戸ソバリエのみなさんと、日本酒道連盟が毎月開いている勉強会(飯田橋)に初めて参加。今月のテーマは、「酒と蕎麦」と「燗の仕方と味の違い」。特別ゲストは、燗酒普及協会代表の木村新さん(関東学院大学工学部教授・工学博士)。

この日いただいたお酒は、「伝心 雪」(純米吟醸・福井・一本義久保本店)、「御代栄近江 米くずし」(純米吟醸・滋賀・北島酒造)、「沢の鶴」(本醸造・神戸・沢の鶴)、「大自然 神開」(特別純米・滋賀・藤本酒造)、「黒龍」(純米吟醸・福井・黒龍酒造)、「花垣米しずく」(生 純米・福井・南部酒造場)、そして木村教授が持参なさった「黒牛」(純米酒・和歌山・)など7種。

とくに「沢の鶴」は、飛びきり燗(55度以上)、上燗(45度くらい)、人肌燗(35度くらい)の3種類の燗酒で、その味の違いを味わいました。

お料理は、加藤光恵さんによるもので、牛蒡サラダ、ジャガイモベーコン、イカ大根、牡蠣と水菜のおろし和え、そして特製スープなど盛りだくさんでした。

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汝は小犬青嘘のようにもう居ぬ

12/17     阿部完市

(なはこいぬあおうそのようにもういぬ)

(あべかんいち)

初めてこの句を知ったとき、妙な句だなあ、と思った。季語のない句なので、いつ取り上げようかずっと迷っていたのだけれど、個人的に、愛犬ジョニーがこの世を去ってちょうど1年になる今日、取り上げることにした。

私には、「青嘘のようにもう居ぬ」という現実が、どこか別な世界で響いているようでもあり、不思議な安らぎと抒情を感じさせる。この句について、あれこれ意味を求めないほうがよいかもしれない。

完市は精神科医で、神経病院院長でもある。

(わん句カレンダー)

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斑入りヤブラン

黄菊が次々と花をつけるほかは、ほとんど花がなくなった庭で、ガゼン目だってきたのは、常緑の実をつける植物。斑入りヤブランのすうっと長い葉の間に紫色の実をたくさんつけています。一見、竜の髯によく似ていますね。

淡紫の小さい花がたくさん集まって咲くヤブランはユリ科。ランの名前がつくランではない花は多々ありますね。斑の入った葉が涼しげ。花が咲いたあと、小さな実をつけます。

(悦花歳時記)

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傷つきし犬に湯タンポ入れてやる

12/16     林 南歩

(きずつきしいぬにゆたんぽいれてやる)

(はやしなほ)

昔なつかしい「湯タンポ」が、環境にやさしいと見直されているらしい。足もとから体全体へ伝わる自然なあたたかさ。電気毛布や電気アンカとは異なり、スイッチの消し忘れがなく、電気代もかからない。皮膚が乾燥しないので、咽が乾かない。電磁波も発生しない。 残り湯を翌朝の洗顔や食器洗いに利用できる。

テント泊など屋外でも簡単に使えるため、阪神淡路大震災のときも大いに活用されたそうだ。

湯タンポ」は湯婆(たんぽ)とも。母の思いやりを感じる。

(わん句カレンダー)

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春風亭勢朝師匠より

句会でご一緒させていただいております落語家の春風亭勢朝師匠(俳号・騒朝)から、ときどき「勝手に勢朝通信です」なるオモシロ・メールをいただきます。例えば、最近号はこんな感じ(勝手にメール引用させていただきます)。

『松坂投手騒動』に思う・・自分が幼い頃・・「製作費10億円の映画」って結構話題になった様な、記憶があります。日本の野球史に燦然と輝く『王・長嶋』だってようやく1億の年俸・・位だった筈です。40年たった今日・・日本はアメリカから牛肉買わないのに、さすが超特上のしもぶくれの松坂肉・・60億円(1キロ7千万円位)で買い手が付いた!まだ大リーグで1球も投げていない選手に・・。アメリカは太っ腹ですネ~。一般庶民は、ただただ感心するばかりです。

一句啓上
「松坂や ああ松坂や 松坂や」(この句を俳聖・風羅坊並びに・・故・高木東六先生に捧げます)【意味のわかる人は、相当な通】

夢を売っている『松坂』君は立派ですが、夢を求める子供達が激減しています(せっかく学校へ行かせても、いじめで自殺しちゃったり)野球もサッカーも、やる子供達がいなければ滅びて行きます。『松坂』君・・財力も体力もあり余ってるのですから、どんどん子供を作って(かみさん母乳豊富そうだし)野球チームが出来る位頑張ってくれる事を・・切に希望します。(引用ここまで)

ところで、師匠は、12月26日から豪華客船・飛鳥Ⅱ世に乗船、帰りは2007年1月4日だとか。お正月は上野鈴本・二部浅草演芸ホール・四部にご出演。11~20日鈴本・夜席、21~30日鈴本・昼席と、年末年始もまさに大活躍です。

博多の陽ゆらりぬらりと冬仕様  騒朝

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身を振りし犬の土産は六花

12/15   常盤 優

(みをふりしいぬのみやげはむつのはな)

(ときわゆう)

てのひらにのせるとすぐ溶けてしまう雪。その結晶が、今は無き牛乳メーカーのマークそのままに六角形をしていると知ったのはいつのことだったろう。俳句を始めて、冬の季語に「六花」があることを知った。

雲の水滴が結晶し、地上に舞い落ちる途中でさまざまな形の雪ができる。六角状の結晶が最も多いことから「六花」という

雪の中から戻ってきた犬が、ぶるぶるっと大きく「身を振り」、白い雪があたりにはじけ飛んだ。それを「犬の土産」と表現したやさしさ。

(わん句カレンダー)

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そば処 遊 だより

「安曇野の農家の知り合いがとってもおいしいりんごを作ってます。有機栽培で消毒も最低限度で丁寧に作ってます。格外ランクでわずかな傷や割れなどありますし大きさもばらばらです。10kg送料込みで3500円。注文は直接電話かFAXでお願いします。

TEL・FAX 0263-78-1582 宮坂公宏
支払いは郵便振込みで下記へ
記号10600-2 番号6114351 宮坂公宏 キミヒロ

③年末年始は12月23日から1月8日まで
お休みさせて頂きます。よろしくお願い致します。」

え~!15日間もお休み? 素晴らしい!

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サーカスの犬枯芝をゆく犬見る

12/14      

古屋秀雄

(さーかすのいぬかれしばをゆくいぬみる)

(ふるやひでお)

年配の方から「12月になると、サーカス団が近くの広場にやってきた。テントからジンタの曲が流れ、子供心に落ち着かなかった。それが「天然の美」という有名な曲だとは知らなかった。てっきりサーカスの曲だと思っていた」と聞いたことがある。

パレード、猛獣の火の輪くぐり、空中ブランコ、パントマイム、綱わたり、魔術……。旅から旅のサーカス団への甘くせつない郷愁のようなもの。

テント裏から「枯芝をゆく犬」をじっと見つめる「サーカスの犬」の胸中を想う。

(わん句歳時記)

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いただきもの 薔薇

冬薔薇星のひとつを受信せり  大西泰世

(悦花歳時記)

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柴犬の二重まぶたや十二月

12/13  鈴木梨枝子

(しばいぬのふたえまぶたやじゅうにがつ)

(すずきりえこ)

ボクのチャームポイントは「二重まぶた」なんだって。ママやパパは、「とってもかわいい」って、親バカ丸出しで喜んでいる。

たしかにオヤツがほしいとおねだりするとき、「ボクここにいるよ、よろしく」って、ちょっと上目使いでじっと見つめていると、まぶたにシワが寄って「二重まぶた」のように見えるらしい。その目を見ていると「やんちゃでも許しちゃう」って。

そういえば、「年末でみんな忙しいのに、あんたは楽でいいわねえ」ともいってたなあ。

(わん句カレンダー)

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麹町 やくしま

世界遺産「屋久島」を東京で味わえるお店、とあるように、「朝、島の港にあがった海の幸を夕方、東京でお召し上がりいただきます」というのが謳い文句の季節料理店です。くびおれサバ、トビウオ、キビナゴ、さつま軍鳥が名物。

東京・麹町で営業を開始して25年。11月27日、移転を期に新装オープン。開店と同時に、ぶらりうかがったのですが、カウンター以外は、予約でいっぱいとのこと。ラッキーでした。店内は、屋久杉のテーブルや屋久島直送の材料による内装で、ゆったり落ち着いた雰囲気。清潔な白い制服のスタッフのみなさんもきびきびとして気持ちがよい。

カウンターで、板前さんの動きを眺めながら、エビスビール、〆さば、ひらめの薄造り、黒豚ばら肉の九条ねぎ天然塩炒め、地鶏のやきとり、馬刺など。締めにいただいた稲庭そばも美味でした。

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犬曳きて女マフラーの尾を流す

12/12      川畑火川

(いぬひきておんなまふらーのおをながす)

(かわばたかせん)

「女マフラーの尾を流す」が、厳然と寒風に向かいながら犬を曳いているようで、現代的というか、ハードボイルドタッチ。「マフラーの尾の流れ」ではなく、「マフラーの尾を流す」としたことにも、「女」の強い意志を感じる。

風にたなびく長い「マフラー」の真っ赤な色が眼前に広がり、ほかはすべてモノクロのような、映像的で鮮烈な感じがする。

火川の「石蕗集」は、序句と題簽(だいせん)は石田波郷、写真は岸田稚魚による句集だったらしい。「賀状書く喪中幾葉かへし読み」も火川の句。

(わん句カレンダー)

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麹町~半蔵門~四谷界隈ぶらり散歩

週末。取材が早めに終わったので、市ヶ谷・三番町の東郷元帥公園前で待ち合わせて、ぶらり散歩へ。途中、麹町の「一元屋(いちげんや)」で、特製きんつばを入手。きんつばは、1つずつ銀紙に包まれ、しっとりと柔らかな皮と上品な甘さのつぶ餡がたっぷり。これを濃い目のお茶でいただきたい。ドイツワインなどの品揃えが充実した酒屋やスーパーなどにも立ち寄りました。

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折ゝは狆のふまるゝ師走かな

12/11   正岡子規

(おりおりはちんのふまるるしわすかな)

(まさおかしき)

犬公方と呼ばれた5代将軍・徳川綱吉の時代、おとなしい「狆」は、犬と猫の中間に位置する生き物として珍重され、江戸城で座敷犬として飼育された。大奥で抱き犬として愛され、大名の間でも流行した。黒と白の毛の小柄な「狆」は、いつもお座敷に静かに座って、あまり目立たない。「師走」のあわただしい人の出入りで、尾を踏まれてしまうこともあったのだろう。ときどき「ふまるゝ」「狆」は気の毒だけれど、面白い。きっと我慢強く耐えている気がする。

(わん句カレンダー)

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劇団娯楽天国 第30回記念公演

「菊之丞一座殺人事件  ミステリしましょ」初日を鑑賞(新宿区上落合)。開演前から、満席の場内には、小林旭やひばりの歌が流れ、芝居小屋の気分が充満。今回も、「娯楽天国」ならではのパワーあふれる芝居で、一気に引き込まれ、2時間があっという間でした。年ごとに人気の高まっている劇団の勢いを感じました。

その2日前、「娯楽天国」の花形であり、今回、主役の「音羽菊之丞」を演じる高畑加寿子さんより、直接、お電話をいただきました。その前にも、「娯楽天国」座付作家で、実生活同様、菊之丞の夫・慎之介を演じる小倉昌之さんより「今回もまた、とんでもないことにチャレンジしております。30回目の記念公演、ぜひご覧ください」とメッセージをいただき、期待がふくらみます。

1988年、上智大学生を中心に結成された「劇団娯楽天国」の本公演も30回。考えてみれば、私は、95年くらいから毎年、10年以上拝見しているんですね。高畑・小倉ご夫妻のカラミも、息の合った夫婦漫才を見るよう。芝居小屋の主人役の渡辺幸枝さんも、どんな役を演じても絶妙な味をかもし出されています。

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冬曙ふうてん犬を愛しをり

12/10      山田素雁

(ふゆあけぼのふうてんいぬをあいしをり)

(やまだそがん)

寒さが増すにつれ、朝起きて外出するのが辛くなる。しかし、凍てつく冬の朝の犬の散歩ほど、身が引き締まる。凍てつく風にちぢこまるようにして歩き出し、日の出に遭遇すると、心が透き通るような気がして見入ってしまう。

「ふんてん」は、社会生活からはみ出し、ぶらぶらと日を送っている人、まさに「フーテンの寅さん」を思い浮かべる。

そんな「ふうてん」が、冬の朝、たまたま出会った犬を自分の分身のようにいとおしく思っているのであろうか?

(わん句カレンダー)

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犬猫と同じ姿や冬座敷

12/9   富田木歩

(いぬねことおなじすがたやふゆざしき)

(とみたもっぽ)

幼い頃から足が不自由だった木歩の生活は、貧窮を極めていた。

凍てつく冬は綿入れにくるまり、用があれば、閉めきってひっそり静まり返った「冬座敷」を這ふように動いた。そのような様子を「犬猫と同じ姿や」と自虐的に詠んだのであろうか。

冬座敷」というと、昔ならば、手焙りや火鉢が置かれ、鉄瓶から湯気がしゅんしゅん上がっている、冬らしい趣のある部屋を思い浮かべる。でも、木歩の部屋は、たぶん火の気もなく、冷えきっていたのだろう。

(わん句カレンダー)

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狩の犬ドッグフードに飽きて来し

12/8     島田ひろし

(かりのいぬどっぐふーどにあきてきし)

(しまだひろし)

猟に用いる「狩の犬」が、「そろそろドッグフードにも飽きて来たなあ」なんてぼやいているようで面白い。

犬好きが集まると、自然と犬に何を食べさせているか、どの「ドッグフード」がよいかといった情報交換になる。

なかでも、日本犬は、もともと粗食だったせいか、栄養過多というか油脂を多く摂取すると、下痢や皮膚病などのアクシデントに見舞われることが多いようだ。

猟夫、狩人、猟銃、猟期、狩場、狩の宿、熊・狐・兎などの狩の対象となる動物も冬の季語。

(わん句カレンダー)

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犬が頬なめてびつくり日向ぼこ

12/7       野村泊月

(いぬがほほなめてびっくりひなたぼこ)

(のむらはくげつ)

へただけどいい句、うまいけれど面白くない句など、俳句はさまざまな評価ができる。突き詰めると、好き嫌いといった好みの問題になるのだろう。

今日の句は、表現は平凡だが私の心によく響く。が頬なめてびつくり」なんて、作者の上機嫌がとてもよく伝わる。しかも、まったく古びていない。

兵庫県生まれの泊月は、高浜虚子に師事。弟の西山泊雲と並び、「丹波二泊」と称された。「あてにせぬ夫帰りをり年の暮」も泊月の句。おそるべし「ホトトギス」。

(わん句カレンダー)

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よろこびを吠ゆる外なき犬の冬

12/6        山本紅園

(よろこびをほゆるほかなきいぬのふゆ)

(やまもとこうえん)

「犬はよろこび庭かけまわり」という歌があったけれど、「よろこびを吠ゆる外なき」は言い得て妙。

尾を振ったり、庭を駆け回ったりして「よろこびを」表現するのではなく、ひたすら吠えるしかなかったのだ。

耐え忍ぶことが多い「冬」だからこそ、一時に感情を爆発させたというか、抑えきれないものだったのだろう。

ただし、この吠え声は、キャンキャンと長く続くものではなく、「ワンワン!」と短く太い声である気がする。「吠ゆる外なき」が効いている。

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母犬の乳房に子犬冬うらら

12/5       三宅やよい

(ははいぬのちぶさにこいぬふゆうらら)

(みやけやよい)

「うらら」は、空が晴れて日が柔らかくのどかに照っているさま。春の季語。明るく穏やかで、そこにいる作者の心もわだかまりのない状態。

春のうららかさとは異なり、「秋麗」は、きりりとしてすがすがしい、爽涼な空気を感じる。

「母犬の乳房」にぶら下がるようにして一心に乳を吸う「子犬」たち。寒い朝だったけれども、晴れ上がってのどかな陽気となった。「子犬」の健やかな成長を願わずにいられない。

(わん句カレンダー)

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ハチ公ソース

Hさんに3本セットの「ハチ公ソース」の詰め合わせをいただいたのがきっかけでハマりました。瓶のオレンジのラベルに「ハチ公」のマーク。朝食の目玉焼きに、夕食のエビフライに、今日も大活躍。

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冬夕焼老犬いまだ母性持つ

12/4        横山恵子

(ふゆゆうやけろうけんいまだぼせいもつ)

(よこやまけいこ)

しばしば小型犬や仔犬に反応し、世話を焼いてお乳をあげようとする「老犬」がいる。そのうち、ほんとうにおっぱいが出るようになった例もある。

新たに仔犬を飼い始めたところ、先輩の「老犬」が、急にいきいきと若々しくなり、仔犬とともに元気に散歩に出るようになったという話も聞く。

公園などで、捨て犬や捨て猫の鳴き声が聞こえると飛んでいって助けようとする「老犬」もいた。いくつになっても「母性」の強い犬はいる。

それにくらべて人間は……。

(わん句カレンダー)

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青山川上庵

軽井沢に本店を持つ、蕎麦と一品料理の店です。「軽井沢川上庵」を利用されているМさんに教えていただき、ちょっと早めの忘年会。

表参道駅から数分、紀伊国屋の仮店舗の手前の道を入ると、人気のないひっそりと小道。黒塀の粋なたたずまいの焼肉店の隣に、藍色の大きな暖簾がかかったお店が見えます。蕎麦屋とは思えないシンプルでモダンな店内。奥にバーカウンターもあります。暗めの照明で、静かにジャズが流れています。

信州の食材を中心に、全国の美味を取り入れたつまみメニュー。蕎麦の前に、青豆、フルーツトマト(岩塩で)、豆腐の三種盛り(798円)、温野菜(840円)糠漬物などを注文。豆腐は、青豆から作る淡い翡翠色で、濃厚な豆の風味。

天せいろ(上・1900円)は、どーんと車海老が二本ついてきます。迫力があり、話題性は抜群ですが、海老はやはり大味。信州・川上村の蕎麦粉を主に扱い、軽井沢の水で打っているという蕎麦も、やや瑞々しさに欠ける気がしました。でも、川上村に縁のあり、毎年のようにうかがっている私には、川上産というのは、魅力的です。

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玉乗りをほめらるる犬十二月

12/3        楢崎 京

(たまのりをほめらるるいぬじゅうにがつ)

(ならざききょう)

私は、ボリショイ動物サーカスで、犬の「玉乗り」を見た。

日本には犬のサーカス一座があり、縄とび、樽乗り、ハードルジャンプ、平均台・鉄線渡り、足し算・引き算、輪くぐり、バレーボール、野球、玉入れ競争、自転車乗りなどの曲芸で会場を沸かせている。

ちょっと頼りなげな顔をしながら、懸命にバランスをとって「玉乗り」を決める犬。その姿に、はらはらして胸が締めつけられそうになりながらも、応援している自分に気づく。「十二月」のひとコマ。

(わん句カレンダー)

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そば処 遊だより

「やっと寒くなってまいりました。遊のベランダでコタツもそろそろ終わりですが、前もって言って頂ければ用意しておきます。今日はお知らせをいくつか。

12月10日またまた「遊市楼」を開催します。内容 手作り尺八のワークショップ切り絵・墨絵・フエルト小物・はんこ彫りの実演と体験 ネイティブアメリカンの占い(メディスンカード)とヒーリングクッズの販売 笑点や落語グッズ販売 タイ式マッサージの体験神秘的な方法で体の痛みを和らげる
ヒーリングの体験などなど今回も内容盛りだくさんです。

飲食の持込は自由ですが 天然酵母の手作りパンやおにぎり・おかず 挽きたてコーヒー ハーブティー オーガニックビール他の販売もします。みなさんお誘い合わせの上遊びに来てください。時間は11時から4時までです。入場は無料です。

それから4時半から夕暮れライブを行います。出演 三遊亭大楽・三遊亭きつつき・マギー憲司(マギー審司じゃありません)それと前座さん。ライブの料金は前売り大人1300円 子供800円要予約です。メールでお願いします。問合せはTEL03-3950-9001遊まで。↓ホームページでチラシをご覧下さい。http://men-yu.peewee.jp
 
鍋が始まりました。予約制とはいいませんが、なるだけいい状態のお肉をお出ししたいんで なるだけ予約ください。当日電話でもOKです。予約頂けないとない事も多々あります。よろしくお願い致します。」

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小犬が着ぶくれの人を引いてくる

12/2        熊谷従子

(こいぬがきぶくれのひとをひいてくる)

寒さを防ぐため、衣服を重ねて身体が膨れて見える「着ぶくれ」。

寒さが厳しい朝晩の犬の散歩には、ダウンジャケットにマフラーと手袋といった防寒が欠かせない。「着ぶくれ」て動作も緩慢になった「人」が「小犬」に引かれる面白さ。

昔は、ぶ厚い綿入れなどを重ね着して寒さを防いだ。近頃は、暖房の普及と温暖化によって、かなり薄着でも暮らせるようになった。ボディスーツなどの下着も発達し、「着ぶくれ」てお洒落どころではないということも少なくなった。

(わん句カレンダー)

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そば処 三城(松本)

東京・半蔵門のダイヤモンドホテル前の店を4月14日に閉めた「三城」が、松本城近くに里帰りして10月24日に開店。松本郊外の三城高原が発祥の地だそうで、「さんじろ」といいます。

営業時間は11:00~15:00の入店者。日曜休み。料金は、冷や酒+漬け物+蕎麦1枚がセットで2000円。新蕎麦に合わせてのオープンは、地元出身の女将さんの配慮でしょう。


 こじんまりとした店ながら、その味のよさとしつらえの簡素な美しさ、器の選択の見事さ、女将の着物姿など、蕎麦屋らしからぬ高級感と落ち着きで、知る人ぞ知る蕎麦屋。でも、午後3時には閉まってしまうので、なかなか足を運べないお店でした。

新店舗も、城下町・松本の雰囲気にあった白壁の外観が鮮烈な印象です。半蔵門のお店の壁は黒だったそうですが、こちらの店内の壁は白一色。1階にありながら、窓のない店内は白く輝いていました。職人さんに「壁を黒く塗って」といったら驚いてしまった、と女将さんがおっしゃっていました。個人的には、白いままで良いような気がします。

一枚板の大きなテーブルも東京から持ってこられたそうです。蕎麦猪口は古伊万里、瀬戸の皿、土瓶は湯桶代わり。一級品をさりげなく用いています。トイレには、屑入れに大甕が置かれていました。

蕎麦一枚に地酒と漬物というシンプルな組み合わせも東京と同じです。メニューはこれたけ。特に注文をしなくても、席につけばこれらが供されます。蕎麦粉は、信州産を臼挽きしたもの、薬味は松本葱、穂高わさび、堅大根。いずれの素材も厳選されています。汁はやや辛目。頃合を見計らって出される蕎麦は、高台付の笊に盛られています。

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極月や交番のぞく迷ひ犬

12/1        小泉秀夫

(ごくげつやこうばんのぞくまよいいぬ)

(こいずみひでお)

「極月」は、12月のこと。今年も残りわずかということで、気持ちのうえでも、何かに追われているような慌しさを覚える。1年のうちで最も日の入りの早い月でもあり、心せかされる気がする。街ゆく人も、追いたてられているかのように足早に去る。

そんななか、飼い主とはぐれてしまった犬が、そっと「交番」を覗いている。なんだか出来すぎのような気もするけれど、「極月」ならではの哀愁を感じる。

極月やパブロフの犬公園に 須山 勉」も「極月」の句。

(わん句カレンダー)

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