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枯野道伏目の犬にあひしのみ

11/11   三浦雄川

(かれのみちふしめのいぬにあいしのみ)

(みうらゆうせん)

どこまでも続く「枯野道」。出会ったのは、「伏目の犬」だけだった。

ふつう「伏目」というと、恥ずかしそうにうつむく様子をいうが、この犬は、野で生き抜いてきた百戦錬磨のつわものに思える。

先日、主人にしか馴れなかった、孤高のウルフドッグ(狼犬)の話を聞いた。資材置場の番犬として飼われ、100㌔の重機に縛っておいても、それを引っ張って動かしてしまうほど凄いパワーの持ち主。

ある日、野に放つと、たちまち野良犬たちのボスとして君臨したという。

(わん句カレンダー)

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