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October 2006

元祖 峠の釜めし

夕方、「これから駅弁を買っていくから、夕食は食べないで待っててね」と電話あり。バスツアーの帰り、渋滞に巻き込まれたらしく、午後9時過ぎに到着。約束どおり、しっかり駅弁をごちそうになりました。群馬県安中市にある「おぎのや」の「元祖 峠の釜めし」。賞味期限は当日23時。間に合ってよかった。

別名、横川の釜めしでしたっけ? 学生時代、軽井沢に夏季合宿に向かう途中、ホームで買い求めたことがなつかしく思い出されます。今では、ドライブインで購入するのですよね。

容器は玄米ごはんを炊くのにいいかな。でも、注意しないと噴きこぼれそう。

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髪染めて晩秋犬を解き放つ

10/31     松浪摩季

(かみそめてばんしゅういぬをときはなつ)

(まつなみまき)

空は静かに寒気のベールをまとい始め、山も吹き出るような朱やだいだいなど、色鮮やかに染まっていく。日ごと肌寒さが募り、気がつくと、もう「晩秋」近い。

ふと「髪」を染めようと思った。街には、茶や赤やグレーなど、秋色の服を着た女性が行き交い、「晩秋」の晴れ渡った空に映えている。そうしたファッションも、髪を少し明るく染めればもっと似合うかもしれない。

犬を解き放つ」は、「髪」を染めて新しい自分を見出したような、解放感にあふれている。

(わん句カレンダー)

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今日の収穫 ミョウガとソバ菜

育てている「野菜」が、ささやかであれ食卓にのぼるというのは、とてもうれしいことです。本日は、ミョウガ。これ1つのみ。

前にもご紹介した、ソバの芽が伸びたので、間引きしました。カイワレによく似た、でもクセのない味。どちらも蕎麦をいただくときの薬味としても活用できます。

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愛犬を乗せ秋耕のトラクター

10/30      麻植裕子

(あいけんをのせしゅうこうのとらくたー)

(あさうえゆうこ)

稲を刈り取った田んぼに「トラクター」(耕運機)が入っている。収穫の終わったあとの田畑を起こすことを「秋耕」という。

「トラクター」で田の土をすき返しながら砕き、土に空気を入れるように耕す。こうして鋤き起こしておけば、冬の間に土壌が豊かになる。

昔は、鍬一本で耕していたが、今はたいてい「トラクター」で「秋耕」をする。「トラクター」に乗せてもらった「愛犬」も、どこか誇らしげな感じ。

土とふれあう時間は、心もほぐしてくれることだろう。

(わん句カレンダー)

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いただきもの 「へそまがり」

北海道旭川の菓子処「まるきた」。創業明治36年、手作りの素朴な味の創作和菓子「まるきたロール」は、一瞬、鯉?と思いました。たぶん、へそまがりという、鮭をイメージしているのだと思います。どら焼きのような鮭の中味は、いく層にも重なった餡が。上品な甘さです。もう1つは、虎屋の羊羹。

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ぎゃあぎゃあと犬が走っていった秋

10/29     西川徹郎

(ぎゃあぎゃあといぬがはしっていったあき)

(にしかわてつろう)

作者は、1947年生まれ、北海道芦別市在住。書肆茜屋を主宰し、「銀河系通信」などを出している、浄土真宗の僧侶だとか。

「徹郎は、自分の俳句は『私は誰か』を問う実存俳句だ、と述べているが、実存俳句という堅いいい方をするよりも、現代のホラー俳句と呼ぶ方がよい」と坪内稔典はいう。

徹郎は、反季、反定型、反結社を旗印に「文学としての俳句」を築き上げようとしてきたらしい。すでに全句集も出ている。

この句を見るかぎり、意外とパンクっぽいかも。

(わん句カレンダー)

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サンマ・ハンバーグ

晩ごはん。秋刀魚のちょっと変わった食べ方はないかと考えて、ハンバーグにすることに。おろした秋刀魚をニンジンやタマネギといっしょにミキサーにかけたものをハンバーグのように形づけて、フライパンで焼くだけ。

つなぎにヤマイモを加えたせいか、とてもやわらかい。秋刀魚とは思えない、不思議な食感というか味わいに。おろし大根をたっぷりかけて、ポン酢でいただきました。ナメコのお味噌汁、玄米ごはん。

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朝霧やナムといふ犬先導す

10/28     榊原風伯

(あさぎりやなむといういぬせんどうす)

(さかきばらふうはく)

空気中の水蒸気が冷えて凝結し、細かい水滴になり、煙のように立ち込める霧。夕霧、山霧、川霧、野霧、山霧、狭霧、霧雨、濃霧、霧襖、霧笛など、霧について豊かな呼び名がある。

北海道の根室・釧路地方では、濃い海霧をガスという。日射をさえぎり、気温を下げて農作物に被害を与える。海霧はじりとも呼ばれ、夏の季語。

上杉謙信と武田信玄の川中島の戦で、両軍が正面から激突したのは、濃い霧の朝だった。この激戦で、両軍合わせて8000人にのぼる死者を出したという。

(わん句カレンダー)

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乾燥イモづくりに挑戦

いつも旬の野菜を送ってくださる有機農業家のSさんより、サツマイモをたくさん送っていただきました。私はもちろん、愛犬ジョニーも大好きだったサツマイモ。今回は、初めて、乾燥イモづくりに挑戦。うまくできますかどうか。

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二階より犬われに吠ゆ村の秋

10/27     西山泊雲

(にかいよりいぬわれにほゆむらのあき)

(にしやまはくうん)

道を歩いていて、突然、「二階より犬」に吠えられたことが私もある。今ならともかく、昔、しかも「村」で、「二階より犬われに吠ゆ」というシチュエーションに、作者はさぞ驚いたのではないか。

「ホトトギス」で活躍した泊雲は、1849(嘉永2)年創業の、兵庫県・西山酒造の経営者でもあった。

西山酒造の「小鼓」という酒は、「ここに美酒あり 名づけて小鼓といふ」と詠んだ虚子が名付け親。俳句ゆかりの酒蔵には、いたるところに句碑が建っているそうだ。

(わん句カレンダー)

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メアリー・ローズ 秋の薔薇

バラも虫に葉っぱを食べられながらも、新しい芽を出しています。このメアリー・ローズは今年、3回目の開花。さっそくやってきた蜂もいっしょに。

秋の薔薇雨に力を得て開く  澤村秀子

(悦花歳時記)

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俳句500選

俳句雑誌の俳壇の選句を担当するようになって、もう3年くらいになるでしょうか。毎号、全国から寄せられた5000句近い俳句すべてに目を通し、500句にまで絞込みます。それが予選通過作品となります。その500句の中から、入選・佳作が決められます。ですから、それなりに責任重大。。。といえるでしょう。

単純にいえば10分の1。当初、選句にとても時間がかかりました。北海道から沖縄まで、さまざまな地域の季節感、地名、行事、食など、辞書をひきながら、1つひとつ確認しながら。応募される方の年代は私よりずっと上なので、ときには意味不明なことばにも出合います。ほんとうにこの句でよいのかどうか、おいそれと人に相談することもできません。戸惑うことばかりで、1句にとらわれて、なかなか先に進めないこともありました。

ですが、3年ほど続けた今では、たんに要領がよくなったせいかもしれませんが、選句の時間を大幅に短縮することができました。集中力がついたということもあるかもしれません。

選をするときは、静かな環境というより、BGMがあったほうがよいようです。今回は、ロックを流していましたが、リズムに乗れて、楽しく選ができたような気がします。

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のら犬の背の毛の秋風に立つさへ

10/26     尾崎放哉

(のらいぬのせのけのあきかぜにたつさえ)

(おざきほうさい)

犬の被毛でも、背中の毛はとくに長い。「秋風」に吹かれて立ち上がり、たてがみ状となったのを見た放哉のつぶやきのよう。

「さへ」は、動詞「添う」の連用形「そえ」から生じたという。「秋風」に「のら犬の背の毛」が立ち……さらに……。「秋風」に「のら犬の背の毛」が立ったことを強調して示し、それによって、自分すら……、自分だって……と、その身の上を振り返る。同時に読者に、作者のことを類推させる。

いずれにしても、深いさみしさが広がる。

(わん句カレンダー)

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芭蕉庵 句会 「ゆずパッパ」

恒例の句会では、最も得点が集まった俳句の作者には、「ご褒美」として本が贈られます。メンバーの厚意により、「賞品」は、各地のおみやげなどになる場合もあります。今回は、高知出身の小夏さん(BS日テレ「俳句歳時記」アナウンサー)より、「ゆずパッパ」(ゆず皮粉末)をいただきました。蕎麦やうどんや酢の物などに「パッパ」と振りかけると香りが広がります。

ちなみに、今回の席題は、「新米」「運動会」「冬近し」「核」でした。

新米の袋円卓会議かな  吉田悦花

(悦花歳時記)

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老犬とすいつちよ並ぶ日向かな

10/25         三井澄子

(ろうけんとすいっちょならぶひなたかな)

(みついすみこ)

「すいつちよ」は、キリギリス科の草色の昆虫で、8~10月に見られる。ウマオイムシともいう。馬追というのは、馬子が馬を追う掛け声に、鳴き声が似ていることから。

「シイーチョ、シイーチョ」または「スイーッチョン」と長く伸ばして鳴くのをハヤシノウマオイ、「シッチョ、シッチョ」とせわしなく鳴くのをハタケノウマオイと呼ぶ。外見は同じだが、前者は森林に多く、後者は平野部の草原が好みだとか。

老犬とすいつちよ」が「並ぶ」穏やかな刻。

(わん句カレンダー)

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こしのゆみこ陶猫展

先週、赤坂での取材を終えたその足で銀座へ。西銀座通り(むかしは電通通りといっていたような?)をひとつ中に入った画廊「ボザール・ミュー」で開催中のこしのさんの個展にうかがいました。

猫のギャラリーということで、コンパクトな会場には、まねき猫を模した、こしのさんならではの、さまざまな陶猫が20体ほど、ずらり並んでいます。1体ごとに、こしのさんの墨書の俳句が添えられています。草履を履いた猫、蒼い瞳の猫、古布をまとった猫……いずれもいとおしい。

こしのさんとは、実にお久しぶり。こしのさんの気さくで飾らないお人柄のせいか、日頃のご無沙汰を超えておしゃべり。途中で、旦那さまもお見えになりました。私は、10年ほど前、青山で開催された最初の個展から作品を拝見している、10年来のこしのファンであることも再確認。素敵な作品に囲まれ、心やすまるひととき。

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病みし犬軽くかかへし妻の秋

10/24    太田一貴 

(やみしいぬかるくかかえしつまのあき)

(おおたかずたか)

急に涼しくなって、体調を崩したのか、愛犬の様子がおかしい。医者に診せたり、水や薬をのませたり、いろいろ世話で忙しい。それも、「妻」が一手に引き受けている。

作者は(たぶん)、そばで心配そうにオロオロするばかり。どのように手を差し出してよいものか、戸惑っているのだろう。

「妻」は、躊躇することなく、「病みし犬」をひょいと「軽くかかへ」る。その様子に、ちょっとびっくり。やはり、犬にとっても「妻」は、とても頼りになる存在なのだ。

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蕎麦栽培「そばは七十五日」  

「そばは七十五日」といいます。蕎麦は収穫までの期間が短く、それを七十五日と表現したものだとか。蕎麦を蒔いて1週間、毎日、その成長の速さには驚くほど。芽が出たと思った翌朝には数センチ伸びています。

わが家は特に、「サンミネラル」というミネラル水を用いて水栽培しているのですが、それがまた良いのかもしれません。

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しんがりが嫌ひな犬と花野行く

10/23         嶋田麻紀

(しんがりがきらいないぬとはなのいく)

(しまだまき)

散歩に連れ出された犬は、秋の花咲く野原にすっかりはしゃいでいる。「花野」を吹き渡る風に鼻をひくひくさせ、好奇心いっぱいに瞳を輝かせている。

「こっちだよ、こっち!」というように、意気揚揚と先頭を切り、前へ前へとぐんぐん進んで行く。まさに、「しんがりが嫌ひな犬」。

犬に綱を引かれながら、「ちょっと待って、待て!」なんて、あわててたしなめる。

でも、その思わぬ力強さが頼もしかったりもする。いきいきと元気な様子が、とてもうれしい。

(わん句カレンダー)

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「俳人の転機」

http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20061022k

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句会のちびまる子ちゃん

私が住む近くで毎月行っている句会に、前からお名前は存じ上げているけれど面識のなかった女性から、句会に参加したいというご連絡をいただき、句会場で初めてお目にかかりました。句会のあとにすぐ、そのKさんから、ご丁寧なお葉書をいただきました。

「悦花さんは、(月刊俳句誌)の編集長という肩書きですので、もっとご年配の方かと思ってましたら、とてつもなくお若い方で、笑顔と行動がやさしく感動しちゃいました……」

よっぽど年寄りと思われていたようです。「なんだかなあ」と気もしないでもありませんが(笑)。まあ、俳句、しかも編集に携わっているというと、一般的な見方はそうなのでしょうね。

ちなみに、この方は、句会の自己紹介のとき、「年金生活者です」と述べておられました。小柄でおかっぱ髪、そう、「ちびまる子ちゃん」を思わせる、とてもチャーミングな方で、俳句にも独特の感性を感じました。

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霧ヶ峰「黄の群落」

先日、伊那でお目にかかりました写真家・池上立さんより、大きな写真パネルが届きました(下の写真は部分)。霧ヶ峰で撮影された写真で、タイトルは「黄の群落」。写真展に展示されていたものを、会期終了後まもなく送ってくださったのです。

さっそく、リビングに飾らせていただきました。高原を埋め尽くす、地平線まで広がる黄色い花。黄と大空の青のコントラストも素晴らしい。日頃あまり目にすることができない、とてもスケールの大きな風景です。「山河有情」という立さんのサイン入り。

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転生の犬・猫の瞳や秋の暮

10/22    安東次男

(てんしょうのいぬ・ねこのめやあきのくれ)

(あんどうつぐお)

東大経済学部在学中に、俳句を加藤楸邨に学び、のちに大岡信らと連句を巻いた。

日本の伝統的な詩文学の研究家である一方、レジスタンス派を中心としたフランス現代詩にも通じていた。句作の経験をもとに『芭蕉七部集評釈』などを著す。古典評釈をはじめ、古備前などの骨董を見極める目で俳句も見つめ、歯に衣着せぬ毒舌家でもあったという。

蜩といふ名の裏山をいつも持つ」「己が影に釘打つてゐる夜長人」「国一つたたきつぶして寒のなゐ」も次男の句。

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秋刀魚2

これまで、食料品の買い物は駅前のスーパー(西友など大型店が3店ある)を利用することが多かったのですが、先日、まったく反対方向の駅から離れた住宅街にあるスーパーのほうが、とても安くて新鮮!というクチコミを得ました。

例えば、秋刀魚。これまでは、豊漁といわれていても、このあたりのお店では、一尾100円をきることは、あまりありませんでした。しかし、そのТスーパーの某日では、新鮮な秋刀魚が50円。いえタイムサービスでは一尾28円だったとか。私は10尾購入。焼き魚にしたり煮たり、いろいろ活用できますからね。

秋刀魚は、丸ごと焼くのがベストですが、コンロに入りきらないので、頭部はカット(ジョニーがいたら、秋刀魚ご飯、喜ぶのになあ)。内臓はつけたままが好み。キレイにいただきました。

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秋冷のわが足にふれ道行く犬

10/21     ねじめ正也

(しゅうれいのわがあしにふれみちゆくいぬ)

秋が深まるとともに、朝夕感じる冷ややかさを「秋冷」という。晩秋になると、やや寒、うそ寒、そぞろ寒、朝寒、夜寒というように、さらに冷ややかさが深まる。

寒気が感じられるようになると、冷まじ、身に沁む。季節の移り変わりとともに、こまやかな皮膚感覚を感じる。

微妙な気温の変化などを体感するのは、犬も同じというか、犬のほうがすぐれているといえるだろう。歩きながら、作者の「足」に甘えるように擦り寄って「ふれ」た犬。その一瞬のぬくもり。

(わん句カレンダー)

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スズメガ幼虫

クチナシの茂っていたはずの葉っぱが、このところ、妙にスカスカになってきたなあ、と思っていたら。。。いました。葉の陰に大きな青虫が。

一瞬ぎょ! としましたが、まもなく仔細に観察。以前は、青虫のたぐいは、ちと苦手でしたが、毎日、草木を眺めているうち、植物に虫はつきものでもあり、それほど驚くことはありません。ああ、いたいた、っていう感じです。

黄緑色で、すでに小指大、私の中指の大きさにまで成長。目のような斑紋も鮮やか。よく肥えた、むちむとした体。尾の先には黒く鋭い角のようなもの。ゆっくり、しかし着実にしっかり枝をつかまえて、移動して葉をむしゃむしゃ食べています。こちらの気配を察すると、死んだようにじっとして動かなくなりました。

時間をおいて、また見に行くと、頭をもぞもぞ動かし、ワシワシと盛んに葉を食んでいます。食欲旺盛。これでは、クチナシもボウズになる勢い。

調べてみると、スズメガの幼虫であることが判明。そういえば、夏、花の蜜を吸うように、ブーンという羽音を立てた蜂によく似た蛾が飛んでいました。その芋虫なのでしょう。しばらく成長を朝な夕な見守るつもり。

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おのが手も見つつ野分の犬撫でる

10/20     大石雄鬼

(おのがてもみつつのわきのいぬなでる)

(おおいしゆうき)

犬を「撫で」る。「撫で」ている犬のからだだけでなく、犬を愛撫する「おのが手」も視野に入れ、自愛のごとくその「手」を見ている。しかも、「撫で」ているのは「野分の犬」。

作者は、独特の身体感覚で、「手」をモチーフにした句も多い。

「手の音もまじり無月の鼓うつ」「てのひらの大きな人と夜食とる」「蟷螂のなかに左手あるごとし」「手の形に雑巾よごる翁の忌」「手の平を落とし雪野に転びたる」「てのひらの跡がいつぱい雪達磨」「皹の手を人形のやうに置く」。

(わん句カレンダー)

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いただきもの 里芋

農家の方から、野菜をたくさんいただきました。なかでもびっくりしたのは、里芋。これまで、てのひらにのるくらいの大きさのものしか見たことがなかったのですが、これは、マスクメロン並! 日頃見ていたのは、小芋で、ほんとうはこんなに大きくなるんですねえ、里芋。

芋掘りし畑が乾いて足跡あり  篠原 梵

(悦花歳時記)

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おのが糞ふりむき去りぬ露の犬

10/19      桜井博道

(おのがまりふりむきさりぬつゆのいぬ)

(さくらいはくどう)

散歩の途中で、することを済ませたら、振り返ることもなく、さっさと先へ進もうとする犬もいるし、飼い主が、ブツを拾っている傍らでおとなしく待っている犬もいる。

この句の犬は、「露」の野に現れたかと思うと、おもむろに「糞」をした。すると、「おのが糞」を「ふりむき」ながら去っていったという。妙に人間っぽくて面白い。そして、なぜか、せつなくなる。

作者は、昭和6年東京生まれ。加藤楸邨に師事。「寒雷」同人。現代俳句協会賞受賞。

(わん句カレンダー)

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東風庵

東銀座の歌舞伎座の横の、「宮城野」という蕎麦屋や茜珈琲店のある通りをゆくとマガジンハウスに突き当たります。その交差点を右へ。角のビルの中2階に「東風庵(こちあん)」があります。

店には靴を脱いであがります。店内は、木の自然な感じを生かした、シンプルで素朴なつくり。今春オープンしたという、まだ新しいお店です。カウンターと座卓(1つは丸い卓袱台)が並び、板貼りの床には薄い座布団。BGMはJAZZ。

日本酒を注文すると、揚げ蕎麦をいっしょに出されます。せいろと田舎の2種類を注文。薬味(白葱、山葵、大根おろし)は、丁寧な仕事を感じます。出汁も濃く、香り豊か。出された蕎麦は、横長の器に入れられ、なかなか腰があります。割と好みの蕎麦です。

個人的には、板貼りの床に低い卓袱台は、長く坐っているのは、ちと苦痛というか、居心地はよろしいとは、正直いえなさそう。でも、また夜にでも、ゆっくりうかがいたいと思わせる、清潔で落ち着いたお店です。

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老犬のよろよろと秋病めりけり

10/18     石塚友二

(ろうけんのよろよろとあきやめりけり)

(いしづかともじ)

「老犬のよろよろと」は、いくらなんでも、そのままという気がしないでもない。しかし、「秋」の一字がよく効いている。「病めりけり」という大胆な表現で印象的な句となった。

新潟県出身の友二は、東京堂書店に就職。仕事のかたわら水原秋桜子の「馬酔木」などに投句。のちに沙羅書店を開業し、横光利一や川端康成らの作品、中村草田男や石田波郷の句集を出版。

昭和12年、波郷の「鶴」創刊に参加。波郷亡きあと、昭和44年から「鶴」を主宰。

(わん句カレンダー)

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老女押す乳母車の犬秋深し

10/17     石塚墨禅

(ろうじょおすうばぐるまのいぬあきふかし)

(いしづかぼくぜん)

15年以上前、街中で、「乳母車」を押す「老女」を見かけた。その姿には、しみじみとした哀愁があった。

でも、「あの中に犬がいた」と話す人は、「人間の子供でもないのに、乳母車に犬を乗せるなんて……」と揶揄するような口調だった。「老女」が狂気を帯びているかのような、そんなニュアンスすら感じられた。

いまでは、「老女」が押す「乳母車」に犬が乗っていたとしても、それほど驚くこともなく、むしろほほえましく受けとる人のほうが多い気がするけれど。

(わん句カレンダー)

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とろろご飯

061009_1_3 夏場からずっと抱えていたお仕事、なんとか頑張った甲斐もあり、山場をようやく過ぎました。と思ったら、すでに10月。今年もあとわずか。ここで気を抜くわけにはいきません。気を引き締めなおしてと思いつつも、なんだか、ずっと関わって、心身ともに費やしていたせいか、どっと疲れが。

こんなときは、からだにやさしくて栄養のある、とろろご飯。たくさん作りましたが、たっぷり、心ゆくまでいただきました。秋刀魚の煮物、茄子の甘味噌炒めも。

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知りあひの犬みな老いし秋日和

10/16     折島光江

(しりあいのいぬみなおいしあきびより)

(おりしまみつえ)

東京の下町と呼ばれる一角に仕事場を持って、いつのまにか10年が過ぎた。

近所を散歩すると、ブチ犬のツや柴犬のフジマルやサクラちゃんに挨拶する。「知りあひの犬」は、みんな元気そう。だけど、みんな歳をとったなあ。もちろん、彼らを見守ってきた私も例外ではない。

秋らしくさわやかに晴れた。見上げる空はあくまでも高く、気持ちがよい。秋晴れともいうが、「秋日和」は、空だけでなく、風や匂いまでをも包んで、穏やかで心地よい秋を表現している。

(わん句カレンダー)

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ポトス

つやつやしてあざやかなハート型の葉。緑の葉を不規則に彩る黄斑。オオゴンカズラとも呼ぶそうです。もともと、蔓が上に登る性質があり、上にいくと葉は大きくなり、垂らすと小さくなるそうです。

めちゃくちゃイキイキした葉っぱだから、水が足りなくなってしなびたり、疲れてくるとすぐにわかります。「はいはい、水ですよ」ってあげると、すぐ機嫌を直してくれます。ほんと手がかからない、いいヤツ。

長いこと仕事場に置いていた鉢植ポトスは、いい感じに伸びて、かなり大きくなっていたのですが、人に差し上げました。いま、お部屋で育てているのは、葉を水に挿して育てたもの。耐陰性が強いようで、室内の明かりでも、じゅうぶん成長します。

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庭へ来る隣の犬や萩の花

10/15     会津八一

(にわへくるとなりのいぬやはぎのはな)

(あいづやいち)

188181日、新潟生まれ。生年月日がすべて八と一だったので、八一と命名されたという。

十代の頃より、『万葉集』や良寛の歌に親しんで俳句や和歌を詠み、20歳で「東北日報」「新潟新聞」の俳句選者に。坪内逍遥と正岡子規を文芸の師として尊敬した。

早稲田大学名誉教授・東洋美術史家であるとともに、秋艸道人(しゅうそうどうじん)、渾斎(こんさい)という号で、書家・歌人としても活躍。

万葉調のひらがなによる歌で独自の境地を開いた八一の句。

(わん句カレンダー)

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句集 田中淑恵さんの装丁

句会をご一緒させていただく機会も多い「未来図」の藤田直子さんより、句集『秋麗』をご恵送いただきました。表紙画はお母様が描かれたものだそう。装丁は、私の1997年の単行本デヴュー作『日本犬 血統を守るたたかい』(新人物往来社・のちに小学館文庫)の装丁も手がけてくださった田中淑恵さん。

淑恵さんは、銀座のギャラリーで、何度か豆本展や装丁展も開催されています。単行本の打ち合わせでは、こちらの希望やわがままをいろいろ聞いてくださったことを思い出します。「俳句あるふあ」「俳句研究」などの俳句総合誌の表紙デザインもなさっています。

http://www.artfolio.org/mamehon/

人も俳句も本も、出逢い。うれしい出逢いが重なりました。

秋麗の柩に凭れ眠りけり  藤田直子

(悦花歳時記)

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船頭に犬ついてくる菊日和

10/14     

足立香織

(せんどうにいぬついてくるきくびより)

(あだちかおり)

日本の秋を代表する花「菊」。菊酒、菊の香菊枕、菊畑、菊膾、菊人形、菊花展……。

きりりと澄んだ空、菊の香が空気にしみとおるような、よく晴れた秋の日を「菊日和」という。凛とした菊にふさわしい日和のなか、「船頭」に従うように「ついてくる」犬。

「船頭」の犬なのか、たまたま近寄ってきた犬なのか。「菊日和」が、その「船頭」の人柄や年齢、犬との関係も想像させる。

「船頭」と犬の行く先には、なにかうれしいことが待っているかもしれない。

(わん句カレンダー)

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新米ゲット

今年も、お知り合いの農家の方から、直接、新米をいただきました(米袋の隣にあるのは茶箱、珍しいでしょ)。麺類も大好きですが、もともと「ご飯党」なので。朝食はたいてい、玄米ご飯に納豆です。

繰り返し新米を手に溢れさす  浅川きくえ

(悦花歳時記)

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霧の国ようやく犬や鶏の声

10/13     こしのゆみこ

(きりのくにようやくいぬやとりのこえ)

濃い霧におおわれ、あたりは異様なほど静まり返っている。山中か湖畔や高原か。「霧の国」は、神秘的というか、なんともロマンチック。おとぎ話のような句。

しかし、私は、安達太良山を登山中、突然、濃霧に襲われたことがあったが、あれは怖かったなあ。一歩先も見えないんだもの。やむなく這うように山を下り、「ようやく犬や鶏の声」を耳にしたとき、現実世界に戻ってきたようにうれしかった。

霧の村石を放うらば父母散らん  金子兜太」も霧の句。

(わん句カレンダー)

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日本酒で乾杯推進会議パーティー

東京會舘9階、ローズルームにて。その前に、総会、フォーラムがありましたが(ゲスト 藤ジニー・八角親方・橋本聖子・桂文生氏など)、私は、パーティーから参加。壇上で鏡割りが行われ、枡酒で乾杯。各地の日本酒による宴がスタート。江戸ソバリエのお仲間や出版関係者のみなさまとも久しぶりにお目にかかり、旧交をあたためることができました♪

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露の世と別れ愛犬遺したる

10/12     山田弘子

(つゆのよとわかれあいけんのこしたる)

(やまだひろこ)

小林一茶に「露の世は露の世ながらさりながら」という句がある。この世は無常にして露のように、はかない。けれども、その「露の世」を大切に生きていかなければならない。

一茶56歳のときに授かった娘が、満2歳を待たずに病死。なんともやり場のない悲しみが込められた句だ。

「愛犬」を「遺し」て逝ってしまった飼い主と遺された「愛犬」。突然、上野博士を失った秋田犬のハチ公を思わせる。

作者は小学校時代より俳句に親しみ、高浜虚子に師事。「円虹」主宰。

(わん句カレンダー)

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伊那名物 お多福豆

信州・伊那の名物だという「お多福豆」(だるま謹製)をいただきました。時間をかけて炊き上げられた豆は、皮がやわらかく、適度な歯ざわりがあれます。甘味も上品で、お茶にもよく合います。

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迷ひ犬もどるさわぎや秋深し

10/11          中尾硫苦

(まよいいぬもどるさわぎやあきふかし)

(なかおりゅうく)

もし愛犬が「迷ひ犬」になったら、どうしたらよいだろう? 

行方を捜す一方、保護された場合を考え、警察と保健所(動物指導センター)に届け出ておく。

家族だけで捜すには限界がある。多くの人に愛犬を捜していることを知ってもらうため、写真や特徴を記したビラや貼り紙など、目に見えるかたちにして訴える。

何がなんでも見つけ出すという気持ちで捜し回り、ようやく愛犬を発見できた。まさに「迷ひ犬もどるさわぎ」。「秋深し」に深い安堵が感じられる。

(わん句カレンダー)

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伊那 山岳写真展

長野県伊那文化会館で開催中の日本山岳写真協会南信支部による写真展「貌(かお)・季節の中で」へ。会場で、地元の写真家・池上立さんにお目にかかりました。

山岳地帯の厳しくも美しい大自然を写真パネルを通して実感しました。山岳写真一筋50年というベテランの立さん。北アルプス燕岳の「稜線の岩」、霧ヶ峰の「黄の群落」、「上高地の朝」の3点を出展なさっていました。その中の「黄の群落」という作品、「展覧会が終わったら、送りますよ」と軽くおっしゃってくださいました。「ええっ、いただけるんですか~?!」

俳句のお仲間でもある立さん。山岳を写真で記録する、ということにとどまらない、芸術的ともいえる自然の造形を見事に映し出した、その詩性豊かな表現力に感嘆。

さらに、長野日報に見開きカラーで掲載された写真展の作品も拝見。来年の山岳カレンダー(日本の名山12ヵ月)もいただくなど、大変お世話になりました。

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秋刀魚焼く住所不定の犬の来て

10/10      土屋久美子

(さんまやくじゅうしょふていのいぬのきて)

(つちやくみこ)

「秋刀魚」が食卓にのぼる季節。この句から、炭火の上で煙を上げている、脂の乗った「秋刀魚」のこおばしい匂い、団扇で「秋刀魚」をあおいでいる様子も目に浮かぶ。

つまり、今の住環境では、ほとんど失われてしまった、隣近所を気にしないで「秋刀魚」を「焼く」風景が見える。

そこへ「住所不定の犬」が来た。「住所不定」すなわち宿無し犬ということだろうが、ユーモアがある。

犬が匂いにつられて現れたのも、堂々と「秋刀魚」を焼いているからこそ。

(わん句カレンダー)

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伊那名物 元祖 ローメン

午前3時半起床、JR始発に乗って都内某所で、カメラマン氏の車へ乗り込み、編集長とも合流。そのまま、雨にけぶる中央高速をひた走ること3時間。9時頃には、目的地の長野県伊那に到着。しかし、取材は10時。1時間ほど、あたりで唯一営業していたマックで潰す。

予定どおり市役所で、伊那市長にインタビュー。1時間後、ご自宅へ移動して、さらに撮影。市長自ら軽トラを運転されて、山野に繰り出すシーンも。ひと段落ついた正午過ぎ、「伊那に来たからには名物のローメンを食べて行きなさい」ということで、車で萬里彩園(ばんりさいえん)へ案内していただく。

蒸し麺を使用した独特の風味のある麺。それを地場産の羊肉とキャベツと炒めたもの。炒める「チャー」、肉の「ロー」、麺の「メン」から、「ローメン」と名づけられ、今では郷土料理として定着しているのだとか。

市長さんにならって、ソース、酢、ラー油、七味唐辛子をかけて戴きました。シンプルですが、なるほど、伊那でしか食べられない麺料理。ご馳走さまでした。

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犬の舌ひらひらひらと秋の風

10/9            永田美乃

(いぬのしたひらひらひらとあきのかぜ)

(ながたよしの)

「秋の風」は、秋風(しゅうふう)、風の秋、色なき風、金風(きんぷう)、風の秋、爽籟(そうらい)など、秋に吹く風全般をいう。青く澄みきった空に爽やかに、ときには身にしみるように吹く。

蝶や花びらや落葉が舞うさまを「ひらひら」とは、よく用いられるが、長く伸びた「犬の舌」を「ひらひら」ではなく、「ひらひらひらと」まで表現したところがいい。

舌がまさに「ひらひらひらと」風に乗っているよう。私は、この犬は疾走している気がする。今日は体育の日。

(わん句カレンダー)

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金木犀

いま、パソコンに向かっている部屋にも、金木犀の香りが風に乗って漂っています。自然の香に包まれて、とても幸せな気持ち。

今年も、わが家の金木犀が満開の時期を迎えました。それより以前から、駅へ向かう道すがら、金木犀の香りが漂っていました。うちのは今年は咲かないのかなあと、ひそかに案じていたのですが、少し遅れて見事に咲きました。

月の出は金木犀の色にかな  永井東門居

(悦花歳時記)

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膝に来し仔犬の熱く虫しぐれ

10/8      堀口星眠

(ひざにきしこいぬのあつくむししぐれ)

(ほりぐちせいみん)

「膝に来し仔犬」は、見たままなので、わりと自分でも詠めるのではないかという気がする。

でも、仔犬のからだの温みを「仔犬あたたか」などといってしまいそうだ。誇張でなく、「仔犬の熱く」と感じとったことで、たくさんの虫の声が時雨のように聞こえる「虫しぐれ」という季語が生かされた。構図がシンプルで、それだけにイメージが鮮明。

星眠は、大正12年群馬県生れ。秋桜子に師事し、「馬酔木」主宰を経て、昭和58年に「橡」主宰。俳人協会賞受賞。

(わん句カレンダー)

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神楽坂~新宿ぼるが 句会

「毎月、何回くらい句会に出ているの?」とよく聞かれます。

ふだん、あまり意識していないのですが、超結社といわれる句会はじめ、定例の句会は数多くあります。土日以外なら、なんとか都合をつけて、できるだけ出席したいとは思っています。ということで、多い月で8回、通常でもその半分くらいの数の句会に参加しています。以前は、メール句会などにも投句していましたが、いまはお休み。

会場は、区・市民館、居酒屋(新宿「ぼるが」下段の写真)、芭蕉庵、アトリエ、社務所、個人宅などさまざま。

なかでも、「ぼるが」での句会は、1階奥の席が「予約席」。毎月、この席で句会を催して、もうすでに6年以上になるでしょうか? Т句会の場合、最も少ないときで2人、通常でも10人くらいで。1つのテーブルを囲み、背もたれもない木椅子にぎゅうぎゅう詰め合って。最初から、呑みながらの気軽な句会です。

すっかり顔見知りになったお店のスタッフから、おつまみ(野菜盛り合わせ)のサービスも。短冊も用意していただくなど、いろいろお気遣いいただいています。

隔月で行われている神楽坂の句会は、神社の社務所で。このあたりは、以前からよくそぞろ歩いていたところ。よく利用した懐かしいお店や興味深い新しい飲食店も多いし。志満金、鳥茶屋、毘沙門天を通り過ぎ、神社へと向かいます。

坂上の赤城神社よ風白し  吉田悦花

(悦花歳時記)

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野良犬の息遣聞く無月かな

10/7      

戸田遊太郎

(のらいぬのいきづかいきくむげつかな)

(とだゆうたろう)

「野良犬の息遣」が聞こえるくらい、接近している。

「無月」は、満月とは反対に、雲におおわれて名月を見ることができないこと。雨ならば「雨月(うげつ)」となる。「無月」であるから、あたりは暗く、「野良犬」の表情もよくわからない。ただ「息遣」だけを頼りに、耳をすましている。

無月」には、名月を拝むことができないことを惜しむだけではなく、月が隠れてしまったのもまた良しといった、「無月」であることを愉しむ心の余裕が感じられる。

(わん句カレンダー)

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いただきものの栗で 栗ごはん

栗をたくさん送っていただきました。栗ごはんにしたいのですが、皮を剥くヒマがなかなかなくて、、、、。しかし、ようやく、ほっくほくの栗ごはんが炊き上がりました。いただきま~す!

栗のつや落ちしばかりの光なる 室生犀星

(悦花歳時記)

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満月光白犬一頭二頭とも

10/6      鳴戸奈菜

(まんげつこうしろいぬいっとうにとうとも)

(なるとなな)

今日は、中秋の名月。お月見は、旧暦の815日に月を鑑賞する行事で、おだんごやお餅、ススキやサトイモなどをお供えして月を眺める。

この日の月は、たんに名月、十五夜、芋名月、月今宵、 望月今日の月、または望の夜、良夜とも呼ぶ。

満月」の光のもと、「白犬」の姿を目にした。「一頭二頭とも」という表現が、「満月光」に次々と白く湧き上がるようで美しい。

永田耕衣の晩年の弟子だった奈菜は、1943年京城生まれ現代俳句協会賞受賞。

(わん句カレンダー)

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いただきもの 巨砲

粒の大きな黒葡萄をたくさん頂戴しました。つやつや光る葡萄をつまみながら、夢を語り合うひととき。海の近くの丘の上に、自分の劇場ホールを持つ夢。1人ひとりの眸も輝いて。

黒ぶだう小劇場の夢語る  吉田悦花

(悦花歳時記)

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満月に犬がきて尾を遊ばしめ

10/5      加藤楸邨

(まんげつにいぬがきておをあそばしめ)

(かとうしゅうそん)

「月白く風清し。此の良夜を如何せん」(蘇東坡「後赤壁賦」)

1年のうちで月が最も美しい季節。澄んで明るい「満月」に誘われるように犬がやって来た。「尾を遊ば」せるようにゆらゆらと振っている。「そうか、おまえもうれしいんだね」と作者のほほえむ顔も見えるようだ。

楸邨には「満月の鳥獣戯画や入りつ出でつ」「満月やたたかふ猫はのびあがり」という満月の句も。

(わん句カレンダー)

 

名月や池をめぐりて夜もすがら 芭蕉」「こんなよい月を一人で見て寝る 放哉」。

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鶏頭花

近くの寺院の入口に鶏頭がたくさん咲いているのを見つけました。「鶏頭のまさに十四五本もありぬべし」です。

鶏頭に鶏頭ごつと触れゐたる  川崎展宏

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人のごと犬呼びてをり夕花野

10/4      三角千栄子

(ひとのごといぬよびておりゆうはなの)

(みすみちえこ)

四季を通じて花は咲いている。が、俳句で花といえば桜のことで春の季語、花野は秋の季語となっている。

一面の「花野」は、郊外や高原などでしか見ることができなくなったが、例えばコスモスが風にゆれているのを眺めていると、なんだか人恋しくなる。

与謝野晶子は、「なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな」と歌っている。

「花野の夕月夜」や「夕花野」であればなおさら、想いは募る。「人のごと」愛する犬の名を呼ぶ、甘くやさしい声。

(わん句カレンダー)

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鰻 埼玉屋

夏からここ数ヶ月、ずっと取り組んできたお仕事も、ようやく見通しがついてきたということでしょうか、お昼に蒲焼の出前をとっていただきました。

地元・浅草橋で、昔から味に定評があるという埼玉屋さん。やわらかくて、とても美味しゅうございました。

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霧の人犬うなだれて従ひぬ

10/3      和田辺水楼

(きりのひといぬうなだれてしたがいぬ)

「霧」は、1年を通じて見られるが、季語では、春は霞(かすみ)、秋は「霧」と分けている。同じ気象現象でも、霞と「霧」では趣が異なる。

「霧の人」は、昭和10年の句だという。

辺水楼は、京大英文科卒業後、毎日新聞記者をしながら『京大俳句』で活躍。

治安維持法による思想統制で、昭和15年、平畑静塔、石橋辰之助、渡辺白水、西東三鬼らとともに辺水楼も検挙される。翌年、秋元不死男、藤田初巳、細谷源二、栗林一石路、橋本夢道なども検挙された。

(わん句カレンダー)

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秋刀魚が売り切れ

なので、アジのひらきを購入。脂がのって美味しい。

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曳きずれる犬の鎖や秋の翳

10/2      藤田幸次郎

(ひきずれるいぬのくさりやあきのかげ)

(ふじたこうじろう)

秋日の影ではなく「秋の」。しかも、陰でも蔭でもなく、「翳」。

かすかな音を立てて「曳きずれる犬の鎖」に焦点を絞り、鎖を「曳きず」る犬の表情については述べていない。でも、雲に遮られた光とともに、犬の顔だけでなく、作者の心にも、どことなく「翳」がさして、暗くなった気がする。

季語には、秋翳りや秋陰りがあり、いずれもあきかげりと読むが、この句は、微妙に移りゆく「秋の翳」としたことで、奥行きが表現され、より感覚的な句となった。

(わん句カレンダー)

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水新菜館 広東麺

お仕事の打ち上げ(最近、こればっかり)と称して、久しぶりに浅草橋駅近くの交差点角の「水新菜館」へ。

おこげや餃子も美味しいけれど、やっぱり名物・広東麺。ほかのみなさんは、タン麺や上海焼きそば。いずれも、素材が新鮮で飽きのこない絶妙な味つけ。

ご主人によれば、なんでも先代が明治30年代にオープンしたお店だとか。聞き間違えたかしらと思った。そんなに古いとは。。。

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秋の夜や犬から貰つたり猫に与へたり

10/1      種田山頭火

(あきのよやいぬからもらったりねこにあたえたり)

(たねださんとうか)

「昭和15年の作。静かな秋の夜である。きょうは、犬から食べものをもらった。その食べものを猫に与えた。生きものは共存、貰ったり与えたりして、生きていくのである。かく詠う山頭火も、行乞をして今日まで生きてきた。それが山頭火の生き方でもある」(石寒太『山頭火一日一句』より)。

「犬から貰つたり猫に与へたり」は、やはり、自然を友として、何ものにも束縛されない自由な人生を貫いた、放浪の俳人・山頭火ならでは、という気がする。

(わん句カレンダー)

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