浅草 尾張屋
「並木藪蕎麦」をめざしたのですが、お休みでした。「神谷バー」近くの「尾張屋支店」へ。「尾張屋本店」も同じ雷門通り沿いにあります。
名物は、巨大なクルマエビの天ぷら。それまで揚げ置きがあたりまえだった天ぷらを、戦後まもなく、お客さまの注文を開いてから揚げて出したことから評判になったそうです。今も、一番人気は、丼からはみ出すほどの海老2尾ついた天ぷらそば。ゴマ油100%でカラリと揚げているそうです。
つれの方が「天ぷら蕎麦が好き」といわれたこともあり、私も、天せいろ(950円)を注文。ちなみに、「上天せいろ」(1300円)もあります。
せいろとは別に、細長い皿に海老の天ぷらが1尾。蕎麦は、新蕎麦ということでつやはありますが、口に入れたときのコシは弱い。薬味は山葵と葱。
天ぷらは、いわゆる「蕎麦屋の天ぷら」。衣をやや厚めにつけて、サックリしていますが、「独自に仕入れたゴマ油で揚げた」というほどには感激はありません。天つゆは出てきませんので、蕎麦のつゆにつけていただくのでしょう。
それにしても、蕎麦といっしょにポンと蕎麦湯の湯桶も置かれたのは、ちょっと驚きました。当然、我々が食べ終わるころには、蕎麦湯は冷めてしまっています。
熱い蕎麦湯にかえてくださるようお願いすると、出された湯桶の蕎麦湯は、お湯とほとんど区別がつかないもの。2人で1杯ずつ猪口に入れるともう残っていません。おかわりをしましたが、熱い蕎麦湯をたっぷり味わいたい方はがっかりされるでしょう。
思い返すと最初から「ちょっと…」と思うことがありました。入ってすぐの帳場の女性に、2階席とうながされ、階段を上がって席に着きました。
すると、「1階でお願いします」と2階担当の店員さんにいわれたので、腰を浮かしながら、「2階へといわれたのですが」と口にすると、もうひとりの店員さんが走ってこられ、階段の上から、帳場に向かって「上がいいんだって」と声を掛けています。
「尾張屋」は、浅草で有名な老舗の1つで、永井荷風も晩年、本店に毎日のように通っていたとか。しかしながら、「なんだかなぁ」です。
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